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当たり判定ゼロ シューティング成分を多めに配合したゲームテキストサイトです

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伏龍先生とゲハ三分の計

「兄者ぁ、もう3回目だぜ。本当に孔明の野郎は兄者の求めるような天才軍師なのかよ」
「益徳、諸葛亮先生のような賢者に教えを請うのだ。礼儀を尽くして当然ではないか。どれ……ごめん」
「劉備さんだね。先生は在宅だよ。」
「おぉ……」
「でもちょうど昼寝に入ってしまったところなんだ。こうなったら先生は何時に起きるかわからない」
「そうか……ではここで待たせてもらって構わないかな?」
「兄者!俺はもう許せねぇ!このオンボロに火をつけて帰ろうぜ!!」
「益徳!そのような事をしたら私がお前を叩ききるぞ!先生に無礼のないよう大人しく待つのだ…」
 
 
「ふぁぁ……よく寝た……ん……あちらはどなただ?」
「今日は劉備さまが来ているよ」
「劉備殿が!なんということ、起こしてくれて良いものを……劉備殿、お待たせして申し訳ございません」
「あなたが諸葛亮先生……この度はこの劉玄徳、先生に教えを請いたく参った次第」
「ほう……」
「この劉玄徳、天下万民みなが笑って暮らせる世を作るため、寝ても覚めても良質のゲームの開発に勤しんできた。民には、私の作ったゲームを遊び、楽しみ、笑い、手を携えて生きることのできる仁の世を作らんとしてきたのだ。あと、漢王朝も復活させたい」
「……」
「だが、武運つたなく都は任天堂のゲームが席巻しており、帝も3DSのすれ違い通信を毎日のように楽しんでおられる。私が都にいた頃、宮廷に参内したところ、帝のMiiとすれ違っておった。嬉々としてすれ違いメッセージを見ると『神と和解せよ』などと書かれておる。帝はどうかなされておるのだ!もはやこれでは任天堂の傀儡ではないか!おぉ……帝、おいたわしや……」
「劉備殿……」
「目を転じると、ソニーの高解像度のグラフィックに多くの民が魅了され、今や江東の一大勢力となっておる。私には、高い技術力も、資本もない。もはや天下に私の居場所はないのではないか、そうとすら思えるのだ……しかし私は、私のゲームで民を幸せにしてやりたい。この熱い想いだけは誰がなんと言おうと本物なのだ!あと、漢王朝も復活させたい」
「劉備殿……あなたの気持ちは伝わりました」
「諸葛亮先生!それではお知恵をお借りできるのか!」
「確かにあなたには、技術力も資本もありません。現状、百年かかっても劉備殿が任天堂やソニーに勝利することは難しいでしょう」
「そんな……」
「ときに劉備殿、あなたはゲームとは何だとお考えになりますか?」
「ゲーム……とは?」
「そう、ゲーム」
「私が考えるゲームとは万民等しく楽しめるものだ!民を笑顔にするもの、それこそがゲームである」
「よろしい、劉備殿。それがあなたにとってのゲームです。本来ゲームとはそれほど抽象的な観念であった。しかしあなたはいつしか固定的な考えに縛られ、グラフィックの美麗さ、シナリオの巧緻、音楽との融和、そのような細々とした要素に心を煩わせるようになった。あなたの仕事はそんなことではない。あなたはもっと自由に、そして壮観に天下を論じるべきであったのです。さすればもはやゲーム機に拘る必要すらない」
「しかしゲーム機でゲームを出さねば相応のスペックは出せぬ……」
「民はそれを求めていないのです。報酬がもたらす成功体験。それこそが民の求めているものであり、それが民に与えられるのであれば、もはやゲームの体をなしている必要すらない」
「だが……しかし……」
「だまらっしゃい!!」
「ヒィッ…!」
「あなたは民を笑顔にしたいのではなかったのですか!あなたはゲームという枠に囚われて天下を見失っている。そう、天下はゲームによって取る必要がないのです。ゲームの天下は任天堂やソニーに取らせてあげればよろしい。我々は新たな大地を求め、それを天下と称しましょう。名付けてゲハ三分の計!」
「ゲハ三分の計……!しかし主な領土は任天堂やソニーに抑えられている。我々はどこへ行けば良いというのか」
「劉備殿は最近の若者がSNSと呼ばれるコミュニケーションサイトに多くの時間を割いていることをご存知ですか?」
「うむ、知っている。ソーシャルと言われるものだな……。諸葛亮先生、まさか!」
「我々はソーシャルの地を獲得します。ソーシャルは険阻な地。通常のゲームのグラフィックの提供はまずできますまい。任天堂やソニーもまず手出しのできない堅牢な地となりましょう」
「しかし……ソーシャルは既に同族のミクシィ殿が治めている。私には同族を討つような義にもとるような行為はできぬ……」
「劉備殿!民の笑顔を得るというあなたの大義は偽りであったのか!同族などという小義に囚われて道を見失ってはなりません!」
「そうであった……すまない。この劉玄徳、心を鬼とし、ソーシャルを我がものとし、天下に覇を唱えん!!」
「その意気です。資金繰りについては、この孔明にお任せを。民が求めるものを与えること、これこそが肝要なのですよ、フフ……」
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