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ゲーム業界各社決算まとめ - 2010年秋

我々は世界まる見えゲーム特捜部。
 
まずはイギリスの番組『What Is Torunodes?(私たちは何を求めているのか?)』から届いたこのビデオを見て欲しい。これは『エルシャダイ』と呼ばれるゲームでロンドンでは知らないものはいないという。

黒シャツの男の回想が終わった後、画面には金髪の男が現れるのを確認できただろうか?
この男、地元では「イーノック」と呼ばれているという。

なんと、イーノックは黒服の援助を断り、一人で敵地に乗り込むというのか!
大丈夫か!イーノック!やられてしまうぞ!イーノック!!イーノック!危ない!

神「いや、あの時はもうダメかと思ったよ。でも気がついたときには体が先に動いていたよ。あんなのはもうこれっきりにして欲しいね」

誰もがあきらめていたそのとき、不可思議な力が時間を巻戻し、イーノックは空の彼方まで飛んでいってしまった!
果たしてイーノックは助かったのだろうか…。

……半年後、そこには元気に天界を走り回るイーノックの姿が!!
今では後遺症も無く、将来の夢はお医者さんだという。

と、ここでネタばらし。実はこのビデオ、ターゲット以外は全て仕掛け人
最初に登場した黒服も仕掛け人だったのだ。これを製作したのがイギリスのゲーム会社『イグニッション』だ。
イグニッションはわずか一社でこれだけの仕掛けを作ったという。

しかし驚くのはまだ早い。世界にはもっと驚くべき会社たちが存在したのだ。
今夜は、いまアメリカで最もホットな番組『Japanese Game Gaisha』から不思議な世界をお届けしよう!

(簡単に解説。3月決算の先は上半期の決算を。それ以外の先は直近の通期決算を掲載。
インデックスを除けば赤色の営業利益率が概ねの好不調のトレンドだと思って問題ありません)

 

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ここ2年ほどパッとしないですが、上半期を見るとやや持ち直し。とはいえ、前年と比べても売り上げは増えているわけではありませんし、経費節減で回復ということで、回復の方法としてはあまりよろしくはない。

そういえば上期にバンナムのゲームやった記憶がないなぁ…と思い、調べてみましたが一番売れてるので『鉄拳6』が107万本。次に『Despecable Me』という欧米タイトルで39万本。以下略といった感じで、そりゃなぁと。

サイトウ・アキヒロ氏の『ゲームニクスとは何か』という本にこんなエピソードがあります。
リハビリ施設にゲームを販売したナムコ。ナムコはリハビリ施設だからと言って、ゲームの速度を落としたり簡単にしたりすることはありませんでした。そしてパンフレットには次のように書いてありました。

「『お年寄りだからスピードを遅くする』等のことは『ゲームの面白さを変えてしまう』ことになってしまうのです。遊びの面白さは『年齢や性別を越えて一緒』であったのです」

ここまでわかっててなぜこんなことに…!
と思うのは早合点。ここまでわかってたらこんなことにならないので、きっとこれはデマですね!危うくまた陰謀に騙されてしまうところでした。世の中で正しいものは新聞のテレビ欄とソ連の政府広報誌だけなのを忘れていました

ところで、バンナムは『BEN10』なるアニメを短信の中でやたら「海外で人気です!」とアピールするものだから、この間インドネシア行ったときに空港などの本屋でBEN10を探してみたらアニメコーナーの半分くらいBEN10でした。どうも本当に人気っぽいです。

また、以前某所でネタにされてましたが、エースコンバットの新作が出るというのに確かに話題性は薄いですねぇ。

発売日も未定ということで、メーカー側もそんなに情報出していないというのもあると思いますけど。個人的にはアーマードコア5に並ぶ焦らされ具合で、夜も眠れませんと言いたいところでしたが昨日も快眠でした。
いや、冬って寝ても寝ても眠たいから困りますね。二度寝のシーズン到来。日本の冬です。

 

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そんなことより野球の話しようぜ。
プロ野球ファンの方ならご存知のとおり、今年のドラフトでセガサミーから2人のプロ野球選手が誕生しました

オリックスドラフト3位の宮崎選手(セガ・人事部)と、日ハムドラフト6位の齊藤投手(サミー・生産統括本部)です。
セガからハードが出る前にプロ野球選手が出てしまいました
社会人出身ですから当然即戦力として期待されているわけで、来年お茶の間で見ることもあるかもしれません。ハンカチ王子や沢村投手もいいですが、ゲーマー的にはぜひ宮崎選手と齊藤選手を応援しましょう。

ちなみに監督はつい先日まで元ホークス・西武でかつて首位打者も獲得した佐々木誠氏…だったのですが、この秋でコーチの西詰氏が昇格して交代になるようです
トレードされた秋山選手はホークスの監督となり、佐々木選手はセガの監督となったのでした。

ついでなので、経済的なお話もしましょう。
えっと、一目瞭然の右肩上がりです。上半期で営業利益468億円。一体これがどれくらい凄い額なのか。一流企業の他社を比較に出してみましょう。

  • NTTデータ 営業利益253億円
  • フジテレビ 営業利益116億円
  • アサヒビール 営業利益246億円
  • (セガサミー 営業利益468億円)

まぁ!勝てる企業ばかり不自然に集まってる気がしますが気のせい!まるでセガが一流企業みたい!こんなの俺たちのセガじゃない!
そう思われた方は賢明です。コンシュマー事業を見てみましょう。
売上高387億円。営業赤字13億円。
はい、あなたのセガです。

つまり、この利益は丸ままサミーのパチンコ・スロ事業から出てるわけで、ギャンブル産業の左団扇っぷりにお肌も戦慄!というわけです。
パチスロ蒼天の拳とやらがやたら売れてるようですが、私にはパチスロはよくわかりません。

ほかの今期のトピックスで言うと、相変わらずゲーセン運営は低調なのですが、一応11億の黒字。厳しい業界ですが、年々不採算店舗を削減してますので、毎年売上ダウン、利益アップしてるんですよね。我々ユーザー側にとってどうかはともかく、企業的にはセガ、頑張ってます。

 

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「メタルギアのある年ー!」ワハハハハ!!
「メタルギアのない年ー!」………………

という551の豚まんのCMみたいな企業展開で知られるコナミでございます。逆に言えば、メタルギア以外の事業はやたら安定しているんですけどね。ゲーム会社というより総合健康増進会社と言った方が正しく、私の中ではにんにく卵黄みたいなイメージです。言い過ぎた。

とはいえ、パワプロのサクセスモードやる時間を確保するために野球部辞めた(実話)私としては、今のコナミのパッとしないスポーツゲームを見ると目からo-クレゾールなどの流出が止まりません。
目の前の現実より仮想現実のほうが遥かに面白いと教えてくれたコナミは一体どこに!

と思ったらラブプラスとか平気で作ってた。コナミは変わってなかった。

 

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昨年度はスクエニの二枚看板ことドラクエとFFのナンバリングタイトルそろい踏みがあって飛躍的に業績を伸ばしたスクエニですが、今年は当社予想通り例年並みへの減速。FF14が盛大にバックドロッポしてるみたいなので、一部のはしゃぎすぎがワイドショーに興じてますが、業績的には概ねこんなものでしょう。

一時話題に上った従業員のリストラというのは、業績が悪かったからではなく、単純に旧タイトー事業の見直しによる事業整理でまさしく本来の意味でのリストラクチャリングでした。だいたいタイトー事業の再構築が必要な状況でなければ、そもそもタイトーはまだ独立してますって。
関連して、リストラ組の呼び戻し運動をやってるらしいなんて話もありましたが、あれも信憑性に欠けるところがあります。大企業というものは、社員は個人の意思で動くことができません。
何かやりたいときはりん議を起こして

「これやっていい?^^;」「いいよ^^」

という意思決定をする必要があるわけです。決定するのは当然上の人間。
どうもこのような恥辱的な決定を社内で書類起こして頭の固い上の人間が首を縦に振るとは現実的に思えず、おそらく一部の人間が「今超忙しいんだよ!お前戻ってきて助けてくれよ!」なんてプライベートで言ったのに尾ひれはひれついて、ワイドショー化したのが実態なんじゃないかなぁと思ったりします。まぁ真相は闇の中なんですが。

財務に関しては相変わらず優良の一言。タイトーを買収した際の「のれん代」も償却期間を短縮したようですし、余裕があります。
ゲーム会社の大手企業ってそこそこ古くなった会社が多いですから、財産の蓄積があるんですよね。

 

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まさかカプコンの躍進のきっかけの一つとなったデッドラとロスプラが数年の時を経てカプコンの足を引っ張ることになるとは、なんという皮肉でしょう。下手なラノベのシナリオみたいですね。

ゲーム業界には副業に手を出すと碌なことにならないというジンクスがあります。
映画、まんじゅう、ラブホ……ハッ!ワイン!!

まぁワインは個人の自由なのでとやかく言うことではないのですが、半年前の私がワインネタにはまってしまって、縦読みで「ワいン大好き」と作ったのに誰にも気がついてもらえなかったことだけは覚えておいてください。

あとトピックスとしては、ゲーセン運営事業が売上59億、営業利益7億と堅調。今期もゲーセン関連で大きな赤字を出しているところはなくて、概ねどこもトントンレベルなんですよね。一昔前の軒並み赤字な状況からすると、驚くほど改善したものです。

 

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『ウイニングポスト7』『ウイニングポスト7 MAXIMUM2007』『ウイニングポスト7 MAXIMUM2008』『ウイニングポスト7 2009』ときて、さすがに新しいナンバリングタイトルでるかなぁと思いきや『ウイニングポスト7 2010』が出やがった…。私はもうダメだ。
ジーワンジョッキーは、『ジーワンジョッキー4』『ジーワンジョッキー4 2006』『ジーワンジョッキー4 2007』『ジーワンジョッキー4 2008』ときてついに2009から出なくなってしまったから、まだウイポはマシだと考えるのが訓練された光栄信者だ。無双の毎度似たデザインのキャラに飽き飽きしつつ買うのも訓練された光栄信者だ。
SFCの頃から1万円を越えるゲームばかり売ってましたからね。光栄の信者依存体質というのは今に始まったことではありません。だから、私待ちます。ウイポ8も、ジーワンジョッキー5も。だから…いつの日か、きっと出してください…。

足元では前期に引き続き、主に無双分の不足が響いて赤字。自己資本比率9割の負債という概念がないような会社だからビクともしてないのですが、ついにシブサワコウが帰ってくるようです。きっとメトロイドなんて作らせないで無双を作らせることでしょう。

(しかしコピペばかりで文章書いた気がまったくしない。きっとゲーム作るのも、おっと人が来たようだ)

 

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Index Holdiongs Grateful Days
hey Yo!! hey Yo!! Come on! Come on!
俺は新興生まれITバブル育ち
(業績)悪そうな奴は大体友達
(業績)悪そうな奴と大体同じ
金の道歩き見てきたこの街
アトラス マッドハウス そう買収も早々に これにぞっこんに
債権なら置き放っしてきた銀行に
マジ株主に迷惑かけた本当に
だが時は経ち今じゃゲーム会社
そこらじゅうで幅をきかすHI HO
資本掴んだらマジでNo.1
新興市場トップランカーだ
そうこの地この国に生を授かり
RPGに無敵の会社預かり
株主たち社員たちファンたちに
今日も感謝して進む荒れた俺ロード



……オー!アナタ方とはオヒサシブリですナー!ヨクモ参りマシタ!アタシはチョウリョウバッコの戦場で少々タイヘンしてル!
けれど、生きて帰ってくるまでがボウケンダ!アタシはそのコトを忘れてないゾ!アナタ方もユダンタイテキの精神でセイゼイがんばれヨ!ボウケンシャヨ、イザユケー!!

 

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零の軌跡がヒットしたようで、空前の大黒字。これでも中間期では1億円の赤字だったんだぜ…。
中の人のtwitter見てると、どうやら空の軌跡も売れてるみたいで本当にプラットフォーム変えて良かったなぁ、と。良いものは皆の目線の前に置いてやればちゃんと売れるんですよ。時々マスコミにスポット当てられて、東大阪の中小製造業の職人のおっちゃんが評価されたりするけど、良いモノや凄い人って実はたくさん存在する。けれど、情報はそこにあるだけじゃダメ。伝わらなくては意味がない
だから、隠れた名作があったらコッソリ秘めておくのもいいけれど、その面白さを皆に教えてくれると、皆ハッピーになれると思うのだぜ。たぶんそれがネットの時代ゲーマーなのだぜ。あなたにも、想いを伝える力はあるのだぜ。

なんて。余談でした。また白昼夢(デイ・ドリーム)か…。ヤツラめ……。
さて、大きく黒字になったファルコムですが、上述したように半期前は赤字でした。
実はファルコムの収益体質というのは毎年こうで、決算前に大型タイトルが集中する形になっているため、前期で全然売上立たなくって上半期は赤字なんですよね。試験前だけ集中勉強する学生とか、期末に案件受注入れまくる営業の人みたいな感じ。
だから、半年後、ファルコムが赤字になったとしても「あの絶好調だったファルコムが!」なんて騒いではいけません。
今年バブっちゃったので業績予想ではさすがに減収減益予想ですが、これくらいがいつものファルコム。こんなものなのです。

 

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最後に軍産複合体のおぱんつツイスター社。
破天荒な奈津子お姉さんの普段の言動とは裏腹に、やたら数字だけは安定している会社だったのですが、今期はネトゲ(女神転生IMAGINE)とEコマース事業(ビーズの通販)が不振で大赤字になってしまいました。ビーズの通販は結局資産を一部他社に譲渡したようですが。
売上減の要因を事業別に列挙すると、上記の2つは3割以上減少、ソーシャルゲームは16%減少、ゲーム開発は8%減少といったところ。やはりコアなファンがいる商売は底堅いですね。

また、営業利益が4千万円出てるのに、最終損益では7.6億円の赤字となっている理由についても少々。
営業利益(損失)というのは、売上や原材料費など、商売上の性質として毎期発生するものを元に計算して算出されます。対して当期利益(損失)は、たとえば株式の売却益や事業の撤退、本社の爆破など、その期一期にしか発生しないものも含んで計算されるのです。
そのため、商売以外でのその期のトピックスが大きく影響することが多いですね。

今期はオンラインゲームにかかる減損損失(ミニ四駆ワールド等)が5億円以上、それから直販事業の廃止で1億以上の損失を計上しています。これらは来期にはもはや関係がないため、今期限りの特別損失として計上しているというわけです。

金額が大きいので、この5億についても少々触れておくと、一般的にソフトウェア開発においてかかった費用は、発生した当初は費用としてみません。一度「ソフトウェア仮勘定」という資産に計上されます。つまり、開発に1億円かかった場合、その1億は費用ではなく、全て財産としてみなされるのです。「1億円かかってるソフトなのだから、1億円の価値はあるのだろう」そういう発想。
そして、売れればそのソフトウェア資産は現金に振り変わっていくのですが、売れないとあらタイヘン。この「1億円の資産」とやらはどうするの?
撤退を決め、売る意思を無くしたならばその資産を損失としなければなりません。(この価値のないソフトをいつまでも1億円の資産として残しておくと粉飾にあたります。)そしてケイブは今回ミニ四駆ワールドというソフトを減損損失としたというわけです。

大幅な赤字を受けて財務諸表も少々傷ついたものの、やはりケイブはケイブ。手元流動性(流動資産の欄参照)、流動比率(流動資産と流動負債の比率)高く、財務は健全の一言。
この会社が一歩外に出たらおぱんつ!とか言ってると思うと目からナトリウムなどを含んだ水が出て止まらへんで…。

あと、ぐわんげありがとう。

 

【総括】

  • 一見セガがこの世の春を謳歌しているように見えるけど、利益のほぼ全てがサミーによるもので、セガはいつものセガ。
  • というわけで、全体的に右肩下がりというのが上半期の雑感。唯一の好調がファルコム。昔からいいゲーム作ってましたからね。いいプラットフォームに出られて良かったと思います。
  • インデックスについては、色々言われていますが端的に言うと堀江さんが逮捕される前のライブドアの劣化コピーみたいなもんです。今となってはITバブル時 代の残滓と言っていいかもしれません。もっとも、当社もそれに自覚的なようで、無軌道な拡大路線から実業に的を絞った業種転換を図っています。直近の決算 では、売上も借金も関連会社も大きく減少しています。アトラスを本体に吸収したのも、その業種転換の一環と思われます。社名も12月から「インデックス・ ホールディングス」から「インデックス」へと変更し、持ち株会社としての特性を薄めようとしているようです。
  • ファルコムについては、上にも書いてるように次の中間期が赤字なのはほぼ確実で例年通りの現象なんですけど、半年後騒ぐ人が出てくるんだろうなぁ。
  • 一般論になるけれど、損益よりバランスシートのほうがよっぽど重要。ちょっと赤字出したくらいで潰れるだのヤバイだの言う人がいますが、これらの会社の B/Sは一部を除いてどこも優良なので基本的に潰れません。ゲーム会社って小売店やホテルなどの装置産業と違ってカネがいらないので、借金が少ない傾向に あるんですよね。はしゃぐのはいいけど、ほどほどにね。
  • 全然関係ないですが、HDDに昔のマーベラス・エンターテイメントの決算資料が入ってて、読んでみると『テニスの王子様』のミュージカルってマーベラスが開催してたんですね。「Advancement Match 六角Feat.氷帝」とかなかなか味わい深い。
  • 全然関係ないですが、箱版ぐわんげのXbox360モード(通称無双モード)面白かったです。
  • 不適切な関係なら歓迎なのでいつでもご連絡どうぞ。

 

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