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当たり判定ゼロ シューティング成分を多めに配合したゲームテキストサイトです

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あ!野生のIKDが飛び出してきた! / Crimzon Clover(クリムゾンクローバー)

かつて『リンダキューブ』などの企画者である枡田省治は著書『ゲームデザイン脳』の中でこう表現しました。

ゲームの楽しみは、乱暴に分けるとふたつあるように思えた。
ひとつは、格闘ゲームに代表される敵をボコボコにする爽快感だ。(中略)ストレス解消にもってこい。ある種の"S(サド)"的な快感。
もうひとつは、シューティング、レースゲーム、音ゲーもしかり。敵の攻撃をギリギリでかわし、ひたすらミスをしないよう自分を律する緊張感。ファンは、この緊張感を「しびれる」と表現するそうだ。こっちはわざわざストレスを溜める"M(マゾ)"的な快感かもしれない。

個人的にはゲームを「ストレス行為」と捉えていて、なんでそんなストレスの溜まる行為をやってるかと言えば、抑圧状態が解決されるカタルシスこそがすなわちゲーム的爽快感に繋がっているからだ、なんて思っていたのですが、答えは簡単。Mだったのです。私もあなたもみんなM。被虐的に抑圧的にそしてときには自罰的に倒錯したゲームプレイを楽しみましょう。
「最近のSTGは避けてばっかりだからダメだ! 打ち込みこそ至高! 士郎、お前はSTGについて何もわかっておらん!」という言説はたぶん論者がSだからなのです。ああ避けられぬ終わらぬサディズムとマゾヒズムの戦い。
インドネシアのバリ島には善と悪が終わらない戦いを続ける舞曲があるのですが、シューターの世はまさにその様相を呈しており、世紀末を解決する救世主が求められていたのでした。果たしてこの戦いは終わるの? ふたりが満足する何かはこの地球上に存在するの?

そこでコレ、クリムゾンクローバーですよ。
この素晴らしいゲームは、四つ羽根さんというサークルによってわりと長い時間をかけて製作されたゲームで、わりと長い時間をかけて製作されたため、早いうちから動画等で見て楽しみにしていたファンをわりと長い間やきもきさせていたという点が特徴です。
私も何度となく「これはひょっとして完成版を遊べないんじゃなかろうか」という疑念に捉われて生きる希望を失うことも多々あったのですが、そんなとき私の愛するクドリャフカちゃんが「大丈夫! ゲームは完成するだけが全てじゃない! そこにプレイヤーに伝わる"何か"があれば、それは素晴らしいゲームなんだよ」と言ってくれたので、未来に希望をつなぐことができました。おくすりはさっきいただきました。

そしてこのクリムゾンクローバーは枡田氏が表現するところの、SとM、双方の変態を満足させることができるのです。
一体どういうことなのお兄ちゃん?

CC02.JPG

一つ!クリムゾンクローバーの苛烈な弾幕はあなたを十分に抑圧状態に追いやるでしょう!
放っておいても既に抑圧されてる?……これだから現代社会は。じゃあ想像してください。あなたは今8歳、フロリダのディズニーワールドにいます。右手にはさっき売店で買ったばかりのソフトクリーム、左手は母親の暖かい手に包まれています。場内のスピーカーからはBonJoviが流され、時折ベンチで本を片手に落ち着いた雰囲気を楽しんでいる人たちも見られます。もちろん優しい父親もいっしょ。キャンディーをくれるおじいちゃんも、おばあちゃんも一緒です。これから、何をしようか?何でもいい、時間はたくさんある。これからもみんな、ずっと仲良く一緒なのだから。
はい死んだ!みんな死んだ。生爪とか剥がされてみんな死にました。そんな感じ。

CC01.JPG

一つ!クリムゾンクローバーの過剰なまでの攻撃性はあなたを抑圧から解放するでしょう!
ループする毎日が鬱? 金持ってる奴が憎い? 家賃が高い? はい私もそう思います。だが革命の闘士にその身を投じる前にまずはコントローラを握ってもらいたい。そして欲望を解き放つのです。幸いにもクリムゾンクローバーは、自機が『ブレイクモード』という鬼畜残酷破壊機能を装備しているため、今やSTG歴代屈指と言えるほどの破壊能力を持ち、至極破滅的です。破壊しましょう、全てを。政府を転覆するのはそれからでも遅くない。
しかしどうしてもこのゲームをやりたくないと望むのならば、『俺の料理』で人参でも切って抑圧委譲でもしてればいいと思います。
また、ここまでは「破壊衝動を定期的に何かに叩きつけないとちょっと生き辛い世の中かなー☆」程度の人を想定してきましたが、一方で、「俺は破壊しなければ死んでしまうんだ……昨日も母親との人間関係を破壊した……いずれは地球も破壊してしまうかもしれない……誰か、俺を、止めてくれ……」クラスの重症を負ったLeft4DeadのTankみたいな人だとどうか?
はい。そんな方にも問題ありません。安心してコントローラを手に取ってください。あなたの継戦能力はクリムゾンクローバーにより担保されることでしょう。生存者はもはやあなたの手のひらの上と言っても過言ではない。

ともあれ、このクリムゾンクローバーなるゲームはSとMのバランスが冷戦時代の米ソ間クラスに取れている上に、双方が核ミサイルのボタン押しっぱなしでSとMがものすごいスピードで切り替わります。

ゲームの面白さってのは、現在敵をボコボコにしている"S"の状態や、現在大変厳しい状況を耐え忍んでいる"M"の状況にあるというのは一種の倒錯じゃないですかね。たぶん本当の面白さってのは、"S"が"M"に、あるいは"M"が"S"にそれぞれ遷移している瞬間にこそあると思うのです。んで、その遷移量が大きければ大きいほどきっと楽しいんじゃないですかね。
似たようなところでは、極限まで空腹にしてから飯を食ったほうが美味いというアレですよ、アレ。

と、ここまでゴーストライターが勝手に書いたのですが、とにかく大変なことは伝わったでしょうか。私には今伝わりました。しかし問題が一つだけあって、本文の内容が標題と全然違うじゃないかということなのですが、実は私が言いたかったのは標題の1行だけだったのです。本文はともかく標題自体は合ってると思うので、信じたい人は信じてみてください。

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はじめまして
いつも楽しませて頂いているものです。次の更新ワクワクしながらお待ちしています。
うてな 2011/03/21(Mon)15:49:38 編集
無題
こんにちは。現在、りくぜんさんは取材のため……じゃなくて、私生活で引越しやらでバタバタしていて、おまけに空いてる時間全部ゲームにブッ込んでるため更新が手付かずな有様です。
書きたいことはあるので、来月になったら宿題やろうとは思っていたところです(本当だよ!)。

ともあれ、わざわざありがとうございます。クズだのゴミだの廊下に立ってろだの言われるのは慣れているのですが、そんなことを言っていただいたのは初めてなのでとてもうれしいです。
rikzen 2011/03/22(Tue)00:15:01 編集
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