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ゲーム業界各社決算まとめ - 2010年春

現在でもノイマン型コンピュータで知られるフォン・ノイマン。人類史上屈指の天才とされ、核兵器開発に関わったことでも有名ですが、彼はゲームをこよなく愛し、ゲーム理論の創始者でもあります。
そんな彼はゲームについて一家言持っており、次のようなことを発言しています。

「いやいや、チェスはゲームじゃありませんよ。チェスというのは、明確に定義された計算の一形式なんです。実際に答えを出すことはできないかもしれないが、理論的には正しい「手」が存在するはずです。
それに対して本当のゲームはというと、全然違います。
現実の生活は、はったりやちょっとしたごまかしの駆け引きやこちらの動きを相手はどう読んでいるのだろうかと考えることからなっています。そして、それこそが私の理論で言うゲームなのです」

翻って現代。我々が日々遊んでいるゲームはどうでしょうか? はったりやちょっとしたごまかしは存在しているでしょうか?
面白いゲームには必ずそれが存在しているような気がします。1世紀前にノイマンが到達した結論までたどり着くことができれば、それはきっと良いゲームです。論理的に正しい手が存在しないゲーム。
そんな駆け引きを楽しむために、私たちは今日もゲームを遊びます。

本日は、そんなゲームを作ってくれている主要なメーカーさんの決算をまとめてご紹介します。(参考:半年前の半期時点でのまとめ
主要なところだけなので、漏れてるメーカーについてはこちら(4Gamer.net)とかこちら(ネットは1日10時間)を紹介すると良いかと。特にネットは1日10時間さんでは、Blizzardなんかの海外メーカーもあってオススメ。

なお、今期から表にPER,PBRを付けてみました。簡単に言えばPERは利益に対する株価の割安性を計る指標で、PBRは株価と純資産額を比較するのに利用されます。PER、PBRとも低ければ低いほど株価は割安に評価されていることとなります。
同時に、経常利益を削除して当期純利益を表示に変更しています。上場企業ともなれば営業利益と経常利益はニアリーになることが多いので、営業利益のみにしました。当期純利益があれば特別損失等の特殊要因にも触れられますしね。

…。
さて、近年稀に見るほど一見良識的な文章を書いてしまったような気がしますが、以下は基本的に不真面目な内容です。私はご近所さんから頭を心配されるほどの良識人として知られています。良識的に不真面目だからお子さんが見ても大丈夫です。多分CEROだとBくらいでしょう

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右肩下がり。中間も悪かったので、営業利益としてはこんなもんでしょうか。当期純利益で300億の赤字となっているのは、営業権の損失処理と繰り延べ税金資産の取り崩し処理によるものとのこと。経理に詳しくない人は、不良資産を損失処理したと思ってくれていいです。たとえるなら新型インフルエンザが流行ったときに、高値でマスクを仕入れて資産として見ていたものが、インフルエンザの沈静化とともに、価値が下がって損失になったようなものです。つまり、M&Aでクソのような会社をジャンピングキャッチしたわけでこういうのを経営の失(ry
いや、実際どんな会社かは知りませんけれども、普通に考えると…ねぇ。

バンナムといえば、店舗展開数的にもどうしてもアミューズメント施設事業の象徴のようなところがあるのですが、今年度も店舗の閉鎖が続いて売上減。それでも黒字は維持しているあたり、一定の歯止めは効いてきてるのかなぁという印象。装置産業は減価償却がついてまわるので、同じ黒字でもキャッシュフロー的にはお得なんですよね。展望はそんなに悪くないような気もします。まぁ積極的な投資対象ではないので、これからもゲーセンは減り続けることは間違いないでしょうけど。

それと、PBRが相変わらず1を切っているんですよね。2年位前からだった気がしますが。
PBRは1を切ると「純資産額>時価総額」となるため、その場で会社を解散して資産を全部売却してしまったほうが株主にとっては利益が出てしまう、という計算になります。実際のところは、資産を叩き売ってもバナナの叩き売り状態で帳簿上の価格で売れることはないんですけどね。
それでも株価低迷の一つの指標としてみることはできるわけです。

B/Sを見るとますます借金が減っておりさらに無借金に近づいてきた印象。これだけ調達コストの低い時代にわざわざ借り入れ減らして商売小さくするのもなんだかなぁ…とも思いますが、それだけ運用先に困っているということなのでしょう。裏返せば元気が無いの一言なのですが。

そんなことより!
DSの新作『怪談レストラン』に出てくるこのお化けはどう見てもアレにしかみえぬ…! 口が裂けても言えぬがアレに…似ておる…!うううう言いたい…。

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「セガヤバイよね」「いいんだよセガだから」という考え方が世に浸透して久しいですが、セガファンの皆様、お元気でしょうか? セガは元気です。
セガ全盛期始まってしまったわけなのですが、どう反応していいものかわからん…。
「経常利益前年比441.3%増となりました(キリッ)」だっておwwwwwwwwww
絶好調ね!セガ!

で、内訳見ていくと増益の大きな要因を占めるのは遊技機事業。パチンコ・スロの旧サミーですね。パチンコはやらないので、詳しくは知りませんがCR蒼天の拳が10万台近く出てるらしいです。

ゲーセン事業は店舗撤退を進めた結果、75億の赤字から13億の赤字に縮小。2年前からの比較で見ると店舗数が363→322→260と順調に減少。コンシュマーにオンライン機能が付加されて、テレビも大画面になった今、ゲーセンの縮小は避けられないでしょうが、採算ラインの適正なレベルまで持っていってほしいところ。

肝心のコンシュマー部門ですが、ベヨネッタ海外で売れたのかなぁと思い見てみたところ、販売本数135万本とのこと。それより驚いたのが『Mario & Sonic at the Olympic Winter Games』。なんと販売本数653万本! 思わず目をこすってしまうレベル。
確かにマリオはもちろんのこと、ソニックも海外だとかなりの人気があるらしいとは聞いたことがありますし、日本でもハイパーオリンピックアトランタとか売れたので人のこと言えませんが、ここまで売れるとは。海外マーケット恐るべし…。

そういや、カマキリ売れたのかな。短信では何事も無かったかのように触れられてなかったけど。
…と思ったけど、箱の和ゲーに売上なんて期待するだけ無駄だったことに気がついて考えるのをやめた。面白いらしいとは聞いているので、そのうちやってみたいところ。

 

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細かい業績どうこうよりも、↓この表が全てを表しすぎてて凄い。なんという説得力。

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もう戦国メタルギアとか出すといいんじゃないかな。

ところでメタルギアPWのOHPに「恋の抑止力」なるCDが表示されてて、公式がいい感じに病気なのですが、私の恋の抑止力も強すぎて散々です。核兵器はだいぶ廃棄したような気もするのですが、未だかなりの威圧感を発しているようで、女性の方が誰も近づいてこないため、戦争がなく今日も平和です。
平和ってすばらしいよね!

 

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FF・ドラクエ揃い踏みのスクエニにとっては最高の一年。ゲーム事業だけで見ると売上(109,949百万円)は前年比128.4%増、営業利益は254.0%増とフィーバーしています。FF・ドラクエもさることながら『バットマン アーカム・アサイラム』も全世界で350万本くらい売れてたりするのですなぁ。企業の規模としてはバンナム、セガサミーからはグッと小さくなりますが、ことコンシュマーにかけてはヒケをとらないレベル。

ゲーム業界は他の業界に比べて波の激しい業界なんですよね。たとえば車の部品作ってる会社なんかだと、安定した売上を見込むことができますが、ゲームだと売れるゲームと売れないゲームの差が激しいため、経営としては安定しません。
ミリオンと打ち上げたゲームが不振で即ワゴン行きなんてこともありえるのです
逆に当ったらデカい。製造費の殆どかからない媒体を新聞紙のように刷るだけで多額の売上が立つのですから。とかくエンターテイメント産業は販管費との戦いなのです。

そしてガッツリ利益の出た今期、勢いを駆ってタイトーの営業権償却の期間を短く(20年→10年)したり、希望退職で人員整理したり改革するにはカネのかかる分野に手を付けているようです。(というかタイトーの営業権償却を20年に設定してたこと自体驚きなのですが…さすがに長いって)
決算説明会でも利益350億円以上への脱皮をテーマの一つに掲げているだけに、まずは足元固めといったところでしょうか。

強力なコンテンツの多かった今年度と比べて目玉の少ない来期は減収減益予想。FF・ドラクエなしでどこまでやれるかが今後のスクエニの足腰を計る一つの指標となりそうです。と思ったらDOM2も売れてるみたいですね。コーエーの無双シリーズに対する姿勢じゃないけれど、育ったコンテンツを上手く使っているなぁという印象。少し前はリメイクリメイクだったので、スクエニには昔からそんなところがありますが。

そうそう、FF14については決算説明会でも今年度中に出るとの説明でした。先日のトレーラーでのテンポの悪い戦闘シーンを見てると不安になるのですが、仮にもFFのナンバリングタイトルですし、それなりには仕上げてくることでしょう。何とか時間作ってやりたいなぁ…。

 

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ワンダフルな業績がここ数年続いてきましたが、ついに直近の決算ではブレーキがかかりました。
いまだにデッドライジング2が発売されていないなど、大型タイトルの投入も遅れてますし、モンハンも早速ワゴ
ン入りとなってパッとしません。

大幅な減益となった原因を見ると開発費20億円を投じて150万本売る予定だったバイオニックコマンドーが
好意的な表現をしても不振としかいいようのない壊滅的状況だったのが大きいようです。開発者ベンの熱い
キモチが伝わってくるソフトだっただけに、物悲しいものがあります。

ここまで、モンハンシリーズのヒットもあり数年間好調が続いてきましたがひとまずお休みといったところでしょうか。とはいえ、今年はロスプラ2、デッドラ2と待望の箱大型タイトルが出ることもあって、それなりの復活は期待できそう。会社予想のようにPSPのモンハンを出してた頃を上回る利益が出るかといえば、どうかなぁという思いもないではないですが。

ところで、上述のベンのBlogを見てみようとしたら、NotFoundになってる件。ベンどうなってしまうん?

 

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無双最高や!ニンジャガなんて最初からいらんかったんや!と主張してきた私にとって、戦国無双3を出しながらの赤字は衝撃でした。原因を分析するに、これは戦国無双KATANAの呪いである蓋然性は高いでしょう。OHPを一目するだけで当時の暗黒臭が肌で感じられます。戦国無双3を手にとってレジに向かう途中で、フラッシュバックにより倒れてしまった戦士たちが数多くいることは想像に難くありません。

個人的な考えですが、コーエーの名作として名高いウィニングポストかジーワンジョッキーの新作を出せば、ひょっとしたら呪いが解けるんじゃないかなーと考えたりもします。
特にジーワンジョッキーは
「ジーワンジョッキー4 2006」
「ジーワンジョッキー4 2007」
「ジーワンジョッキー4 2008」
ときて、「ジーワンジョッキー4 2009」がついに出なかったのです!これは呪いを解くチャンスだと考えています。早く出してください。お願いしますお願いします。ウィニングポストでもいいです。というか両方出してください。お願いしますお願いします。

…「ジーワンジョッキー4 2010」とかこの期に及んで出てきたら私はもうダメ(買ってしまう)かもしれませぬ…。
織田・アンジェリーク・信長とか見てると夢もキボーもない気がしてきました。

そういえば、今年から株主優待(コーエーの指定する商品を30%オフで買える権利)が始まるそうですが、中古マーケットが発達してて、ディスカウントの速いゲーム市場ではあまりありがたくないですね。
しかも「オプーナを買う権利をやろう」とか言われた日には目も当てられねぇ。

 

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ヨクモ帰ってきたナ! 今年のアトラスは、ゴンゾロッソを買収したと思っタラ、インデックスの完全子会社になってアトラスも上場廃止にナッタリ、資本関係絡みで忙しい1年だったゾ! アミューズメント事業からも完全撤退してコンテンツ向けに特化した業態になりヤガッタ。
…のワリに利益率が低いのが特徴といえば特徴ダ! ペルソナ、世界樹が安定したコンテンツに育った今、もう1本くらい柱があれば全然違うんでしょうけどナ! しかしまさか世界樹がココマデのシリーズに育つとはナ。アタシ夢には思ってマシタ!

非上場になってしまった今、「ATLUS TODAY!」はドウナッテしまうのか、ちょっと心配に思うこともあるが資本関係なんて気にせずボウケンシャよイザユケー!

 

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毎年中間期は異様に売上が立ってないんですよねぇ…。後半期に大型タイトルを投入して、決算期に間に合わせて数字を作るあたりは、まるで私の営業時代の成績を見てるようです。締め切り前のダメスパイラルには妙な親近感が。今の時期、ファルコムの中の人は死ぬ思いをして仕事をしてるような気がしてなりませぬ。

財務は相変わらず健全というか、現金の塊みたいな会社すぎて上場している意味すらわからないレベル。

 

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最後に軍産複合体として知られるツイスターおぱんつ社。
決算期が5月なので、他社と並べ辛い。3月にしてくれるとありがたいんだけどなー。余談ですが、昔担当してた会社に、節税のために決算期を変えた会社がありました。結構簡単に決算期って変えられるんですよね。

ともあれ、今年は何よりケツイ(5pbからですが)が箱で発売されたのが素晴らしい。先日も簡単に感想を書いたのですが、改めて考えると、ケツイの面白さってのはシステムのシンプルさに拠るところが大きいのかなぁと。弾を吸収したり、打ち返したりする最近のSTGはややこしいですからなぁ。数年ぶりに遊んでも特段問題の無い、分かりやすいゲームシステムは不朽の名作となるには欠かすことのできない要素ではないかと。
稼ぐには空ロックとか必要になりますが、普通に遊ぶにはショットボタンとボムだけで良いですからなぁ。

さて、ケイブは結構毎年安定した決算を出してくるのですが、今期は珍しく不調。最終利益については、大幅な赤字予想となっています。
原因を見ると、トピックの一つに「真・女神転生IMAGINE」の韓国・中国における課金サービス開始の遅れとあるのですが、中国の原因として「政府の認可遅れ」と書いてて驚きました。向こうの政府柄、考えてみりゃ当然なのですが、中国だとネトゲ一つやるのにも政府のお墨付きがないとできないんですなぁ。また、eコマース事業も事業譲渡するようで、その整理に伴う損失も発生しているようです。

今後については、ますますソーシャルゲームに傾倒していくようで、ガッツリ腰の入ったゲームに経営的なリソースを入れていくことは無さそうで残念。まぁ奈津子お姉さんがいる限り安心だとは思ってますが。

ところで、XBLAのぐわんげはどうなりましたか?

 

総括。
・全体的に奮わず。セガサミーもパチスロ部門が大きいこともあって、コンシュマーだけで見るとパッとしない一年だった。
・大手を分類すると、好調:セガサミー、スクエニ、不調:バンナム、カプコン、コーエーといったところ。まさかカプコンとコーエーが悪いほうのラインナップに並ぶとはなぁ…。
・特にバンナムの落ち込みは深刻。B/Sは健全この上ないので、ゴーイングコンサーンには懸念のないところだけれども。ラインナップ見てもワゴンオーラの出てるキャラゲーばかりだけど大丈夫だろうか
・個人的に今一番楽しみにしているゲームはCivilization5だったりする。日本のメーカーだとデッドライジング2くらいかなぁ。あとはフロムのアーマードコア5くらいかも。心惹かれるゲームが見通し無くてぐぐぐ。日本のゲームメーカーがんばれ、超がんばれ。面白そうだなと思ったら必ず買うから、さ。

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