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新米Pが読んではいけない「アイドルマスターシンデレラガールズ入門」

ギィ…(酒場のスイング・ドアを開けて男が入ってくる)

おや、見ない顔だな。あんたもアニメを見てプロデューサー業を始めたタチかい? いや、その目を見れば言わなくてもわかるよ。
いい目だ。あんたはいい目をしている。まだ奴に金を渡していない。熟練のプロデューサーはみんな目が死んでるからな。お前はこの世界に来てどれくらいになる? そうか、二週間か。ようやくこのゲームがわかり始めてきたくらいの新米だな。
俺は、そういう新米にはいつもこう助言することにしている。

今すぐこのゲームをやめるんだ。

ブラウザでやっているなら、今すぐURLをお気に入りから外せ。アプリをインストールしたならいますぐアンインストールしろ。アニメで得られる感動はここにはない。伊集院光を知っているか? 彼はテレビで見せる大人しい姿では「白の伊集院」、深夜ラジオでの姿は「黒の伊集院」と呼ばれているが、シンデレラガールズも似たようなものだ。
アニメ版は白のシンデレラガールズ。ゲーム版は黒のシンデレラガールズだ。ゲーム版は自分がプロデューサーとなってアイドルを育てるものではない。プロデューサーとプロデューサーがイベントで互いを蹴落としながら上位報酬のアイドルを奪い合ったり、アイドルをより高くで売るためにお互いを出し抜くことが当たり前となっている荒野だ。武内Pなどゲームにはいない。あるのはただプロデューサー同士が血で血を洗う争い、そしてそれを笑いながら見ている奴だけなのだ。

しかし、完全にアニメ版とゲーム版が別なのかと言えばそうではない。

たとえば第一話を見ると、島村卯月はこれまで"レッスン"をしていた、と言う。島村は、最初のシーンでは養成所でトレーナーと柔軟体操をしているものの、養成所が映る二度目、三度目のシーンではトレーナーがいなくなっていることに気がついただろうか。一体島村は一人で何をしていたのか。また、これまで一緒に"レッスン"をしていたという仲間たちが映るシーンがある。トレーナー、そして仲間たちはどこへ行ってしまったのか。島村の言う"レッスン"とは果たして何を意味するのか…、と謎を残して次回へ続くが、ゲーム版をプレイしたプロデューサーはすんなり理解できたことだろう。

第二話は”ガチャ”の話だ。プロダクションに入った島村たちは様々なアイドルたちに出会っていく。一シーンだけ登場して次々と切り替わっていくアイドルたち。これはゲームにおける"ガチャ"を映像化したと考えるとわかりやすい。ガチャのおまけとしてエナジードリンクが配布されることがあるが、第二話の冒頭でアシスタントの千川ちひろがエナジードリンクを提供しているシーンがあることが、ここから先は"ガチャ"の映像化であることを示唆している。やけに豪勢なプロダクションの建物が映るが、これはガチャが生み出す利益を表象化したものだ。これもゲーム版をプレイしたプロデューサーならピンとくるだろう。

そして第三話は"お仕事"と"LIVEバトル"の話だ。ライブに向けて努力する島村たちはとにかく汗をかいている。ゲームにおける"スタミナ"を消費して経験値を得る現象の映像化といえる。そして最初のライバルである前川ミクに勝利し、お仕事とLIVEバトルの報酬として"ロッキングスクール"の衣装を得る。ライブの最後でコメントを求められ、元気よく答えた島村たちはおそらく一定の"ファン"を獲得したことだろう。
 
このようにゲームの要素は見事にアニメに移植されている。同様に考えると、この先"移籍"がテーマの話があると思うのが個人的に気になって仕方ないところだな。それらを理解するためにゲームをプレイするのは良いだろう。しかしそれ以上は絶対に望むな。お前は、ここに来て二週間だったな。観光には十分な時間だろう。

なぜか?という顔をしているな。お前は他のネットゲームをプレイしたことがあるか? ネットゲームには必ず「先行者利益」というものが存在する。ネットゲームというものは、基本的に自分の時間をゲーム内のパラメータに変換する作業だ。アイテム課金の導入以来、これに課金という手段が加わった。今では、自分の時間かお金とゲーム内の数字を交換する仕組みとなっている。
シンデレラガールズのリリースは今から約3年前。2011年11月だ。先行者に対するこの3年2ヶ月の差を埋めるだけの時間とお金を投入してようやくお前のステージはトントンだ。最近ではぷちデレラという要素も加わったが、これに至っては課金要素が薄く、ほぼ純粋に時間と能力の交換を行う設計だ。お前が追いつく頃には先行者は更に先に行っていることだろう。

いいか、黒のシンデレラガールズは力が支配する荒野だ。この荒野においては、お前は主役じゃない。あとからノコノコやってくる養分にしかならない。アニメだけを見て暮らすのが一番幸せな道なんだ。こんなゲームをやっても時間の無駄だ。わかったらさっさとこのゲームをやめて、今すぐ事前登録すると強力キャラが無料もらえるネイティブゲーでも探して登録でもするんだな。


なに? わからない? どうしてもここで生きていきたい?

わからんやつだな。もう俺は知らんぞ。こんなことを知らずに生きていくほうが幸せになれるものを…。
3年分の遅れを取り戻さねばならんから、今から教えるのは楽な道ではないぞ。奴に金と魂を渡さずに一人前のプロデューサーになれる道だ。いいか、重要なのは泥水をすする覚悟と継続性だ。

アイドルマスターシンデレラガールズには必勝法がある…!

(Aパートおわり)


(CM)
ドブ声)元気と自信にすっぽん皇帝(バババババン!パラパーラッパッパ♪

ヴァイスシュヴァルツにガールフレンド(仮)が参戦! ブシロード♪

(CMおわり)


アイドルマスターシンデレラガールズには必勝法がある…!

少し大げさに言ったが、厳密には資産を手にして成り上がるための攻略法が確立されているということだ。

初めて二週間も経つのだから、「ポイントは守備コストに振るな」などの基礎知識は知っているな。なぜ守備コストに振ってはいけないかというと、このゲームで各種イベントに上位入賞しようとすることを「走る」と表現するが、走る際に必要となるパラメータが、スタミナと攻コストしかないからだ。アイプロやツアー系はスタミナを使用して走り、フェスは攻コストを使用して走る。実利を勘案すると守備を活用する場面はひとつもない。
ここからはこのようなシステム周りの基礎知識は知っているものとした前提で話をするぞ。

仮に「イベントで上位入賞する」というのを目的とした場合、必要なことは3つだ。
まずプロデューサーのレベルを上げること。次に、スタドリ資産を積み上げること。最後に、走るために必要なイベント用消費アイテムを蓄積することだ。

プロデューサーのレベルについては、当面睡眠をキッチリ取らなければ大丈夫だ。初期の頃は、スタミナ等のパラメータが低く、睡眠時間中に自然回復を無駄にしてしまうことがある。自然回復を有効活用するためにも、深夜に定期的に起きるようにしろ。理想はナポレオンだ。4時間しか寝なかったというナポレオンが現代に生きていれば、さぞ素晴らしいプロデューサーになったことだろう。

次に、スタドリ資産を積み上げる方法だ。
まず「シンデレラガールズはアイドルを育てるゲームである」という観念を消し去れ。ゲーム設計上、アイドルの性能は常にインフレしていくのだから価格は下落していく。アイドルを保有することはリスクなのだ。したがって、高価なアイドルを入手した場合は、すぐにフリトレでスタドリに変えること。いざイベントを走る際には、そのスタドリでアイドルを調達するとより性能の良いアイドルが手に入る。

フリトレは銀行なのだ。イベントの前には銀行からアイドルを借りてイベントという事業を行い、終わったら返済する。そういう意識でいて欲しい。アイドルを育てるゲームであるという固定観念が不要なのはそういうことだ。荒野には愛などないのだ。

しかし、そもそも投資用のスタドリをどうやって入手するのかという疑問もあると思う。それには、交換可能なドリンクを入手できる唯一の手段である週次PRAを活用することだ。週次のファン獲得数が5000位以内に入れば、毎週エナドリが2本もらえる。エナドリは通貨として使用できるため、この2本の配給は「基本給」と呼ばれる。ファン獲得数が5000位以内に入るためには、メンバーを1人にして攻コストの消費を抑えて、「道場」と呼ばれるわざと負けてくれる人を攻コストの限り殴りまくる「道場巡り」を続けなければならない。「基本給」と呼ばれるだけあって仕事のような作業だ。毎日絶対にサボってはならない。これが通貨を手にする唯一の方法なのだから。1年続けるとエナドリ約100本分となるのでバカにならない。
「道場巡り」を行うと、「基本給」であるエナドリ2本と大量のマニーが手に入る。これが財をなすための元手となる。マニーは集めるとスタドリに変換することができる。今だと[スペシャルテクニック]マスタートレーナーが流通量が多いため変換にオススメだ。スタドリにすると2~3で売買されるが、マニーの場合20,000,000~30,000,000で売買される。たまったマニーは定期的にスタドリに変えておくこと。また、序盤はとにかくスタドリを払うのではなく、マニーで買うようにすること。
スタドリはアイドルより重いっ……!こう覚えておいて欲しい。

道場巡りを続けてしばらくするとエナドリの資産が少し溜まってくると思う。エナドリでの売買は活発でないので、適宜スタドリに変換しておくのがオススメだ。現時点ではエナドリはスタドリの約1.5倍弱の価値がある。エナ2、スタ3で売買されているアイドルなどを利用してスタドリ変換を進めると良い。毎日配給される3枚のフリートレードチケットは、ベテランプレイヤー、新米プレイヤーにかかわらず同じ枚数の、神様からの平等なお恵みだ。使用しなければ無駄になってしまうため、ダメもとで出品するなりスタエナ変換に使うなり、毎日やれることをやっておくこと。

すると少しスタドリが溜まってくる。ここからは基本給とあわせて投資で資産を増やしていく段階に入る。
序盤のスタドリが少ない頃は、メダルSRと呼ばれるイベントで入手できるコスト18のアイドルが狙い目だ。このSRは、イベント中は売買不可能で、イベント終了後一定時期を超えた瞬間に売買可能となるため、売買可能となった瞬間にダムが決壊するかのように供給過多が発生して価格が暴落することが多い。この瞬間を狙う。前述のとおり守備が活躍する場面は少ないため、攻撃型のアイドルが高めの価格がつきやすい。守備型の場合は、いくら安くとも飛びつかないほうが無難だ。何度か観察して価格動向のパターンを掴んでみて欲しい。その間も労働を続け基本給の受領は忘れないこと。

スタドリがある程度のボリュームになってくるとメダルSRの利幅だと増加の絶対値が少なく、厳しくなってくる。次は月末ガチャで投入された新SRに投資する段階だ。市場の価格は神の見えざる手が最終的に落ち着けると言っても、必ず一度は値段が落ちすぎるところまで行く。そして調整の投資が入って価格が落ち着くのだ。調整を行うのはお前だ。アイドルの価格は能力だけでなく、人気、絵柄等、定量化できない不確定な要素が深く関わってくる。それは株式ではなく絵画や宝石に対する投資に近い。非常にリスクの高い投資となるので、最初の数ヶ月は価格動向の観察にあてること。といっても、月末に投資できるようになるまで数ヶ月かかるはずなので、労働期間中に相場の観察だけでもしておくとよい。次の行動のための準備をしておくことが大事なのだ。
一つだけ忘れないで欲しいのが、価格は長期的に下落するので、失敗したと思ったらすぐに損切りすること。誰でも時には失敗することがある。失敗を認めない間に損はドンドン拡大する。失敗を認めることを恐れてはならない。

大きく勝負に出るのは年末だ。毎年1回開催される福袋ガチャでは、過去のSRが復刻されて大きく値段が下落する瞬間がある。ここで全財産投資する。上手く行けばわずか数時間で30~40%の利益が出るまたとないイベントだ。リスクを恐れずチャレンジしろ。成功はリスクの先にしかない。

ここまでがスタドリ資産を増やすための方法となる。繰り返すが、アイドルは価値が目減りしつづけるので、手持ちにしないで必ずフリトレという銀行に預けておくこと。走るのは銀行からアイドルを借りて走るのだ。
常にフリトレチケットが不足すると思われるが、トレチケは年末など大きく勝負に出る前に手持ちのガチャチケを消費して手にすれば十分だ。逆に初期の頃はガチャチケを消費しないよう気をつけて欲しい。余分に持つと毎日3枚もらえるトレチケまでもらえなくなってしまう。ガチャチケはアイドルを入手できるチケットではない。その本質はフリートレードに参加するための参加券なのだ。

最後にイベントを走るためのイベント消費アイテムの入手の方法だ。
本来課金で補う部分であるためこれが一番難しいが、これには、すべてのイベントにおいて配布される消費アイテムをラウンド専用アイテムを除いて1つも使わずに、貯めこむのが最適かつ唯一の方法だ。ただしイベントは皆勤すること。イベントも労働の一つなのだ。また、レアメダル交換で入手可能なイベントアイテムは毎回のイベントで必ず上限まで変換しておくこと。1回のイベントで上限10凅までの変換であるため、走ろうと思った時に変換しても遅いのだ。5回のイベントをこなせば50個の消費アイテムが手に入る。レアメダルという無料のアイテムで、イベント消費アイテムという有料のアイテムに変換できるまたとない機会を逃さないこと。

PRAにせよレアメダル交換にせよ、本来有料で提供されているものが労働で替えることができるようになっている部分は何かを観察して、そこを足がかりにすることが有効だ。
このようなプレイスタイルはシステマチックに過ぎて、「アイドルを成長させる」という建前とは乖離したものだ。ゲームというのは攻略サイトを見るよりも自分で適当に考えて遊んだほうが結果的に楽しい。しかしながら、競争原理が支配するネットゲームの荒野では、無邪気に遊んでいると狡猾に遊んでいる者たちに絡め取られてしまう。無邪気なウサギを選ぶか、無感情に狩りをする狼を選ぶか、いずれかしかないのだ。だから俺はこのようなことを知る前に「やめておけ」と言ったのだ。
しかしお前は知ってしまった。お前は、アニメのシンデレラガールズの明るい世界とは似つかわしくないこの荒野を、狼として生き残るんだ。

シンデレラガールズというゲームはPay to Win、すなわち金を払えば勝てるという構造を持っており、本来ゲームですらない。しかしながら人と人の勝負となるフリトレという要素を介在させることで金以外での抜け道、攻略法ができ、その存在は総体としてゲームであり得るのだ。フリトレだけはいくら金を払っても勝てるものではない。
突破口はそこだ。どうか、お前の力で奴に……彼女に一泡吹かせてほしい。


俺か? 俺はダメだった。
俺の目はもう死んでいるだろ。

奴に、金を払っちまった。嫁が、来ちまったのさ。

「本当は偉くなんてなりたくなかった」出世強要社会とシャドウオブモルドール

指輪物語と言っても、フロドが事あるごとに「サムよ!おおサムよ!」と連呼してたり、洋ファンタジーのくせに馳夫とかいう漢字名のキャラクターが突然出てきてしかも主要人物だったり、突如登場人物が3ページくらい詩を詠いだして意味わからんので読み飛ばした記憶しかなくて全然覚えてないのですが、シャドウオブモルドールは楽しめました。確かに一部ムービーやメッセージでワケわからんところはあるのですが、悪そうな奴は悪い顔をしてくれているので安心です。やっぱゲームって悪者が誰かだけ明示してくれればそれで十分よねという気はします。


シャドウオブモルドールは、主人公のタリオンも臭そうなおじさんですし、登場人物の9割がウルクとかいうオークの上位種だし、数少ない人間も悪い顔してるやつしか出てこないんですけどね。ただ、殺戮成分の多いゲームであって、とりあえず出てきたやつ全員殺せばいいので特にストーリーの理解がゲームプレイに影響を与えることはなく安心です。

シャドウオブモルドールの独特な点というとネメシスシステムというのが挙げられると思うのですが、ネメシスシステムというのを簡単に説明すると、敵であるウルクが組織を築いてて所属する個々の部隊長に人格があるというものですね。たとえば組織の上の方にいるウルクの小隊長を倒せば、格下の小隊長であるウルクが昇進してその席を埋めます。部長がテロで殺されたので課長が部長に昇格するみたいなものです。空席となった課長席は平社員が昇格してその穴を埋めます。
人格というのは、強気とか臆病とかの性格面だけでなく、個々のウルクがタリオンと以前戦った時のことを覚えていて、それがセリフに反映されるので、個々のウルクに愛着を覚える一因となっています。


ウルクの組織の状況はリアルタイムで確認可能ですし、ポーズを押して出てくるメニューの一番上にあることから、このゲームをやっていてプレイヤーが最も確認するべき情報と位置づけられています。
幻想水滸伝なんかは味方の組織を育てるゲームじゃないですか。シャドウオブモルドールは味方の人間が殆ど出てこない代わりに、敵の組織を育てることのできるゲームです。

面白いことに、タリオンがその辺歩いてる雑魚に倒されると、その雑魚がその場で小隊長に昇進したりします。えっ、お前名前あったのかよ!みたいな。タリオンは殺されても殺されても蘇る呪いをかけられているので、タリオンを倒させて敵を育てるみたいなプレイになりますね。主人公がメタルスライムみたいな。


また個々のウルクにはレベルがあって、ウルクたちはマップ上で勝手に宴を開いたり狩りをしたり部隊の増員作業をしていたり、ときには組織で内部抗争をするなどミッションをこなしてレベルを上げていきます。主人公のタリオンは、それに関与してお気に入りのウルクのレベルを上げたり、お気に入りのウルクのライバルを殺したりして、推しメンを出世させていくことができます。まぁウルクってオークなんでみんなブサイクなんですけど。

名もない雑魚のオークが、ある日タリオンという強敵を倒しちゃって小隊長に昇格。内部抗争に勝ち、他の小隊長を処刑し、ついには軍団長に上り詰めるというシンデレラストーリーも可能なのです。まるでその辺の女子高生が、ある日プロデューサーと名乗る人物に声をかけられちゃってアイドルになって、レッスンやお仕事をこなし、ついにはさいたまスーパーアリーナで単独ライブするみたいな…。完全に構造が同じなんですけど、まぁウルクってオークなんでみんなブサイクなんですけどね(二回目)。


たとえばこのスグフラク。アイドルで言えばクール属性にあたりそうなスマートな身体が特徴なんですけど、これが雑魚ウルクに倒された場面です。何か混戦になっちゃって後ろからズチャリといかれちゃったんですよね。この時点で、彼はタリオンを倒した功により小隊長に出世します。


装備も重厚になって偉くなった感が出てきましたね。今後も上を向いてバリバリ出世していこうという意欲が見て取れます。これは意識高いウルク。


蘇ったタリオンと邂逅したシーン。偉くなってもタリオンのことを忘れないでいてくれたようです。これからもずっと、ずっと一緒だよ。


じゃけん、ちょっと脳みそクチュクチュして仲良しになりましょうね~。
シャドウオブモルドールは、とにかく敵組織のコントロールにスポットの当たったゲームで、「ブランド」という能力で洗脳して敵の組織の中に味方を作ることができます。味方にしたウルクには命令が可能となり、他の小隊長を殺したり軍団長に反乱を起こしたり、やりたい放題できます。複数の小隊長をブランドして軍団長の護衛となるよう命令して、集団で謀反させるとタリオンが手を下すまでもなく大体勝ちます。戦いは数だよ兄貴。

ともかく味方となったスグフラクをウルク社会で出世させるため、障害は取り除いていきましょう。


東に歌い手がいると聞けば行って動画を削除してやり


西に強面の上司がいれば行ってクビをはねて席を空けてやり



ついにスグフラクはウルク組織の頂点に立ったのです。一介の雑魚ウルクに過ぎなかった彼がさいたまスーパーアリーナ…じゃなかった軍団長にまでたどり着いた心境はいかばかりなものでしょうか。表情も、心なしか以前より自信に溢れているように見えますね。

しかし軍団長スグフラクが本当に心から望んでこの地位にいるのかというと、それは表面しか見えていない解釈であると言わざるを得ないでしょう。

身近なところで考えてみても、特に会社組織においてはなぜか常に「上を向いている」ことをアピールさせられることが多いです。
キャリア形成の自己申告書には今後どういう仕事をやって活躍していきたいか書くようになっていますし、そもそも会社入るときのエントリーシートだってバリバリの将来ビジョンを書かないと採用してもらえません。
「特にやる気ないのでソコソコの仕事して給料もらえてりゃそれでいいです」という本音は押し隠して、向上心だけをアピールして、はじめてようやく通常の生活が与えられるのが実情です。「やる気ないです」とエントリーシートに書いたら面接にさえいけないのです。基本的に組織というのは互恵関係であって、やる気がない他人は自分に害であるため、他人のやる気なさへの寛容が醸成されない環境ができやすいものです。

そうして組織の中で自分を守るために「将来こんな分野で活躍したいです!」「次も頑張ります!」みたいなことを言い続けた結果、管理職に出世してしまったらもう最悪です。「俺は部長になんてなんてなりたくなかった」が口癖の上司がいたら職場の士気はだだ下がりです。偉くなればなるほど他人をやる気にさせる言葉を吐く必要が出てきますし、なおさら自分がやる気ないアピールなんてできなくなり、環境が自分を縛っていきます。

こうして誰もやる気無いアピールのできない、選択肢のない出世強要社会ができてしまうのです。

スグフラクもその犠牲者でないと誰が言えるでしょうか。
スグフラクは本当は偉くなんてなりたくなかったのです。でも、みんな戦ってるのに自分だけ戦わないと体育会系のウルク社会でやっていけませんし、そうなると食うに困ることもありえます。スグフラクは仕方なくみんなと同じように戦意旺盛に声を上げて戦わざるを得ませんでした。そしてスグフラクは千載一遇の好機を手にし、見事タリオンを倒してしまったのです。

皆が手にすることを望んでいながらたった一つしか存在しないものを、偶然自分だけが手にしてしまった時、「いらない」と言える勇気をもった人がどれだけいるでしょうか。それは他人の望んでいるものの価値を公然と否定する行為であるからです。ウルク社会では出世を望むのが当たり前。スグフラクも生きるために日頃からそう主張していました。
そして興奮した場の雰囲気にも飲まれ、スグフラクは言ってしまったのです。
「やったぞ!これで俺も出世できる!」
こうなるともう取り返しがつきません。

スグフラクは小隊長に昇格し、はじめて部下ができました。部下たちはあのタリオンを倒した小隊長ということで、憧れの思いを持ってスグフラクを見てくる者もいます。本当は部下なんていらないし、一介の市井のウルクとして暮らしていければそれで満足なスグフラクでしたが、部下の手前上そういった発言はできません。そんな人間がタリオンを倒す手柄を得てしまったのです。手柄を奪ってしまった他のウルクの面子を潰さないためにも、やはり自分はやるべくしてやったのだ、そう言い続けざるを得ませんでした。

ウルク社会は資本主義のように弱肉強食の社会。争い、勝っていくしか自分が生き残る道はありません。ましてや今や自分だけではなく部下の人生まで預かっているのです。
スグフラクは戦いました。他の小隊長と争い、打ち破り、ついには軍団長にまで上り詰めたのです。頂点に立ったスグフラクは思いました。
「はて、果たしてこれは本当に俺が望んだことだったのか…。一体誰の意思がこうさせたのか」

スグフラクは、ただそれなりに暮らしていければそれで満足だったのです。
しかし、「それなりの暮らし」は、社会から要求された言葉を言い続け、少なくとも表面上は社会の価値観と同一化しなければ得られなかったのです。スグフラクには選択肢はなかったのです。

このようなゲームシステムを通じて、ワーナーゲームズは出世を強要する社会について問題提起したかったのだ!というとそんなことは全くなくて、どちらかというと休日にゲームやってて会社のことを話し出す奴は病気というそれだけの話なのですが、シャドウオブモルドールにはこうやって一介のウルクを偉くさせていくような楽しみがあります。

 
まぁ結局殺しちゃうんですけどね。(ゲス顔

 
一介の雑魚から軍団長にまで出世させたウルクを殺すとトロフィーをゲットできます。スグフラクは偉くなったのではなく、「偉くさせられた」だけだったのです。
つまるところ組織での出世というものは他の誰かの損得に必ず絡んでくるし、偉くなっても何も良いことがないということですね。

ちなみに後半になってくるとタリオン素でめっちゃ強くなるわ、戦闘中に無駄無い動作でウルクを洗脳して味方にするわで無双状態になるので、「平和だったオークの村に…」が完全再現できます。オークの村に単身突入して首チョンパ首チョンパで大暴れし、最後に「処分」コマンドを押せば、洗脳したウルクの首が一斉に爆発してタリバンもドン引きの光景が展開されます。

お正月相場結果


今年のお正月相場の売買がひと通り終わったので結果。

[九天の玄女]藤原肇 160 → 160(±0)
[九天の玄女]藤原肇 158 → 160(+2)
[セクシーパンサー]的場梨沙 64 → 74(+10)
[海風の使者]浜口あやめ 130 → 140(+10)
[新春の甘姫]双葉杏 87 → 120(+33)
[新春の甘姫]双葉杏 85 → 115(+28)
計+83

投資数量は控えめ。実家にいたので売買しづらかったというのもあるのだけど、今年は一時的な下落率が低かったですね。要因としては、プレイヤーがお正月相場に慣れてきたというのと、思ったよりガチャが回らなかったという感覚。今年から残排出枚数わかるようになったので、1時くらいに相場見ながら「2枚入りもっと出ろー」とガチャの残数みてましたが、減るスピード遅くてグギギ。アニメが12月から始まっていれば全然違ったろうに、その辺のめぐり合わせは悪かった…。

総括してみると、例年だとピークで5~6割下落しているように思いますが、今年はピーク時4割、戻して2割の下落といったところ。
例えば、ちょっとうろ覚え入ってますけど、[パフュームトリッパー]一ノ瀬志希は前日相場で390前後、当日最安値240前後、戻して300前後といったところでした。
あと狙っていたところとしては、[ラブ☆キノコ]星輝子が前日225前後、当日最安110前後、戻して140前後といったところ。こちらはパッションの瞬発的な下落力が値を押し下げた感じ。
買いを出した[九天の玄女]藤原肇は前日250前後から160弱まで下がって概ねそのまま。現在だと150程度で落ち着いているのであまり反発しませんでしたね。同じくウォッチしてた[追憶のヴァニタス]速水奏、[レディアントヴィーナス]新田美波は概ね上で述べた4割2割の動きをしたので三択ミスった感じ。
志希にゃんもそうでしたが、迷った時はとにかくリリース時期の新しい方にしたほうが、実需勢の買いもあって価格の反発力あるので良いですね。

お正月は、相場参加者数とガチャの作りが似たようなものであるなら、4割2割の法則で売買すれば概ね間違いはなかろうかと思います。(少なくとも4割下落してるので最悪致命傷はないという点もあって)

ところで去年のお正月相場の記録見たら、同じAnzchangの銘柄に投資してて600とかで買ってました。結果的に今年は80台で買えているのだからモゲマス経済のデフレ怖いね。

DLCで人気のビーバーはスゴすぎ!

Peggleは箱という先入観があったんで全然気が付かなかったんですけど、Peggle2がPS4でもリリースされてたの見つけて脳内でと例のギターが「ヤバい!」とともにギュイ~ン。まるます箱One買うタイミング逸している感じがするぞ。


ところでPS4の良いところって全体のトロフィーの取得率が見れるところだと思いますのん。ブロンズでも取得率の低いトロフィーとれた時はファミ通風に言うと思わずニヤリってやつなんですが、色んなゲームのトロフィーの取得率をボーっと見て回るのはわりと非生産的で楽しい作業なのでよくやっています。

Peggle2のジミー・ライトニングさんはDLC化してるとかいう、ストリートファイターでいうところのリュウが追加キャラみたいな暴挙がなされていたのですが、うっとおしいビーバーのいないPeggleはPeggle感ゼロなので、普段あまりDLC買わない人のりくぜんさんも思わずポチリ。


しかし、このDLC、安いとはいえ12%ってトロフィー取得率高すぎやしませんかね…。DLCのトロフィー取得率って元のゲームを遊んだ人が分母になるので著しく低い数字になるのが当たり前なんですが…。適当にいくつか挙げると

シャドウオブモルドール(1%くらい)


グラビティデイズ(6~7%くらい)


ウォッチドッグス(1~2%くらい)


アサシンクリード4(6%くらい)


ラスト・オブ・アス(5%くらい)

いかにげっ歯類のためにこのゲーム買っている人が多いか、というかPeggle2買ってるのリピーターばっかじゃねえのかと思いました。


ちなみにWiiUでスタンプ機能追加された時こういう使い方しか思いつかなかったんだけど、無意識のうちに人生はPeggleに支配されているのかもしれません。

モゲマス経済格言集

人あるところに経済あり。モゲマスが3周年ということはモゲマス経済も3周年ということになります。思えば色々ありましたが、歴史あるところに言葉あり。モゲマス経済にも多くの先人たちの残した格言が言い伝えられています。中には迷信じみたものもありますが、格言とは経験の積み重ね。時には先人たちの声に耳を傾けてみても良いかもしれません。

「絵を見よ。次に能力を見よ」
同じ性能でもキャラクターや絵の出来によって価格の底支えが大きく変わり、性能が安いからという理由だけで買い集めると火傷をすることがある。建付け上カードゲームであるが、フリトレとは常に人気投票をやっているようなものだと意識する必要があるという言葉。

「加蓮を信じろ」
登場するたびに高嶺の花となるアイドル、北条加蓮。他のアイドルとの性能比で見ると価格は常に割高水準となるが、そこから更に上昇していくことも多い。加蓮の価格動向は傍から見ると宗教的恐ろしさ以外の何者でもないことを表した言葉。手を出すならばただ信じろ。

「声無き声を侮るなかれ」
声のないアイドルに声が実装された瞬間、わずかの期間価格が高騰することがある。声のないキャラに声をつけてほしいという見えない声に耳を傾けることも大事かもしれない。

「国策とちひろには逆らうな」
経済政策の金の流れに逆らうなど、流れるプールで一人だけ反対に泳ぐようなものである。このゲームにおいてちひろに逆らうことも同様である。ちひろがバラまけば下がる。ちひろが絞れば上がる。

「このゲームで財をなす方法はただ2つ。落ちるナイフを掴むか、さもなくば課金せよ」
デフレ傾向を持ち、なお信用売りのない経済においては、勇気を持って価格調整の合間を縫って稼いでいくしかない。価格が下落し続けたのを見計らって、安すぎると思われる地点まで落ちた瞬間に買い集める。必要なのはリスクを飲める勇気のみ。それがないなら課金するのが賢い。

「11時半の1番底。12時半の2番底」
夜の11時に月末ガチャが投入されると、まず価格の下落が続き、概ね30分後に一旦底を打って反発した後、さらに1時間後に再度底値に届くことが多いという経験則を端的に表した言葉。

「新年の嫁は1年の嫁」
新年の暴落で拾ったアイドルの性能は、概ねその1年中くらいならば実戦運用に耐えるレベルであることを指す。ただし上位を狙うならばその限りではない。

「すべては0になる」
性能が永続的にインフレしつつ総枚数が増加し続けるゲームデザイン上、すべてのアイドルの価格は中長期的には0に向かい続ける仕組みにある。

「セル・イン・ディセンバー」
12月下旬から1月にかけて1年でもっとも激しい下落相場が起きることから、一旦手仕舞いすることが推奨されている。

「天井3日。底永遠」
短期的に反発することもあるが、価格は基本的には下落基調にあることから利益確定は早期に行うことが良いとされている。まだ上がると欲を追うと永遠に底を這いずることになる。

「初値はバージン料を含む」
ガチャ投入後の初値は非常に割高となる傾向にあるが、その価値の源泉を説明した言葉。こだわりがなければ30分間様子見するのが安定的とされている。

「フリトレに見せ板なし」
ビッグプレイヤーよりも実需が価格を統制するフリトレ市場を表した言葉。特に新ガチャ投入直後は、どれだけ厚い板でも溶けるときは一瞬で溶ける。

「迷ったらクール」
下落している2つの銘柄があるとして、どちらか迷った場合はクールを選ぶと良いとされている。伝統的に高値となりがちなクールを象徴する言葉。パッションを選ぶなんてもってのほか。

「儲けたければ歩け。燃えたければ走れ」
イベントで黒字を出せる時代なんて今は昔。上位が欲しいなら基本的にはフリトレで買った方がいい。しかし売買で資産を増やすというのは、本来目的ではなく走るための手段に過ぎなかったはず。稼ぐためのゲームなのか、走るためのゲームなのか、プレイヤーへ遊び方を問う言葉。

今年も恐怖のお正月相場が始まります。モゲマス始めてから年始の0時くらいがめっちゃ忙しくなってつらいです。それではみなさま良いお年を。
Clear