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当たり判定ゼロ シューティング成分を多めに配合したゲームテキストサイトです

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理屈は大空にかなぐり捨てられるべきである / Diadra Empty(ディアドラ・エンプティ)

「PKを外すことができるのは、PKを蹴る勇気を持った者だけだ」
かつて、ロベルト・バッジョはこう言いました。

挑戦。それはとても素晴らしいことです。
しかし、私たちの日常を振り返ってると、どうでしょう。皆さんも自分の生活を振り返ってみてください。
参考までに私の生活を挙げてみると、次のとおりです。
食う!寝る!遊ぶ!
どこに挑戦の要素があるというのでしょう! 私たちはこの怠惰な生活から脱出し、バッジョのいる世界に飛び出さねばならないのです。

ところが、考えてみれば普段の生活において特段挑戦することなどありません。
強いて言うなら横断歩道で白い線の部分だけを踏んで渡るという挑戦くらいでしょうか。
自然界というのは、やりたいときにやりたいことができないようにできているのです。
隣のお姉さんを10Km尾行することに挑戦しようと思い立ったらたちまちお縄です

欲求不満。「とにかくなんでもいいから、当って砕けてぇなぁ」そう思い、草庵に篭る諸葛孔明のような悶々とした日々を過ごしていたところ、出会ったのがこのゲーム『Diadra Empty(ディアドラ・エンプティ)』でした。

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このディアドラ、STGとしては珍しく羽アタックという体当たり攻撃があるのです。
そう、まさしく当って砕けることができるのです。閉塞感に覆われた現代社会を生きる我々にぴったりのゲームではありませんか。
悩み、挫けそうになっている人がいれば、こう言ってあげることを勧めます。

「ディアドラしようぜ!!」

試験で低い点数を取ることもあるでしょう。
大学に落ちることもあるでしょう。
仕事で失敗することもあるでしょう。
誤発注して首を絞められることもあるでしょう。
Suicaの残高不足で改札を閉めて後ろの人に舌打ちされることもあるでしょう。
プラットフォームで綺麗な人を見つめていたら、相手から睨まれて慌てて視線をそらすこともあるでしょう。
休憩時間の多くをトイレで過ごすこともあるでしょう。
ディアドラ・エンプティはそんな日常を肯定します。
ああ! なんと世界は美しいのか! 生きてて良かった!!

もっとも、私はそんな人生ご遠慮したいと常日頃から思っています。

さて、ディアドラ・エンプティといえば広さが東京ドーム2.0個分もあるという広大なフィールドでも知られています。かつてヤクルトに在籍したボブ・ホーナーは、ショートライナーがそのまま伸びてホームランになったと伝えられる伝説の助っ人ですが、ディアドラの画面を越えるホームランを打とうとして失敗。彼はそのまま失意のうちに引退したと私の友人が言っていました。

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かつて大空を表現したSTGは数あれど、これほど開放感を覚える空間を作ったSTGはないのではないでしょうか。
それでいて、広大な空間に膨大な敵。そしてフィールドを埋め尽くす美麗な3Dエフェクトで彩られた弾雨。
特にクラウドクラックという爆発弾に言えるのですが、とにかく弾のエフェクトが綺麗なのです。
東方などで、花火のような美麗な弾幕を目にされた方も多いと思いますが、ディアドラは自弾こそがまさに画面を彩るエッセンスなのです

音楽は透明感に溢れ、軽さを感じさせるSEはある種の静謐さすら感じさせる世界を構築しています。特にタイトル画面でセレクトキーを動かしたときのケゥェニャ!ケゥェニャ!という効果音はお気に入りです。ディアドラのタイトル画面で十字キーを動かし続ける仕事があればさぞや求人が殺到することでしょう。

とにかく気合で避けろ
誤植で人々を楽しませ続けてきた雑誌はこう言って人々を鼓舞し続けました。
確かに気合で避けれることができるならば、ディスプレイの前で奇声を発することについては人後に落ちない私でも達人王をクリアできるかもしれません。しかし、現実はそう甘くないことはみなさんも胸に手を当てて考えてみていただければ、すぐにご理解いただけることかと思います。

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しかし、魂のシューティング、ディアドラは違うのです。
例えば、上の画面を見てください。一見、下のレーザーに追い詰められているかのように見えますが、羽アタック(体当たり)を使えば一瞬無敵になるので、切り抜けることができます。本来STGとは、気合さえあれば当たってもなんとかなるものなのです。

できるかな?じゃねぇよ、やるんだよ
私たちの先生もそう教えてくれたはずです。

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もっとも、羽アタックの無敵は一定時間の充填が必要なため、そう頻繁に使うことはできませんが、ここぞという場面で起死回生をすることができるのです。
元から敵弾の密度は比較的高いゲームですが、上記のように羽アタックを使用しないと回避できない弾幕も多く、言ってみれば細かい避けをずっと行う戦術ではなく、羽アタックの使用タイミングも考慮して動く、戦略的動作の必要になるシューティングではないかと、思ったりします。

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また、ディアドラといえば、往年の名作「ファンタジーゾーン」をモチーフとしていることが知られています。
皆さんの中にもファンタジーゾーンをプレイされた方は多いことかと思いますが、私もその例に漏れず、幼い頃近所の友人の家に入り浸り、夜遅くまで遊んでご家族の方に大変ご迷惑をおかけしたものです。
母親からも「また○○ちゃんのお母さんに迷惑かけて!何度いったらわかるの!」
そんな雷を浴びて育った私はいつしかファンタジーを避けるようになりました。今でも『月刊Gファンタジー』の購入を躊躇うなど、ファンタジーへの忌避は続いています。

まさか大人になって「おまえの頭は実にファンタジーだな」となじられることになるとは夢にも思いませんでした。

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