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セガはいかにして今期復活を遂げたのか

先日はセガがあまりの好業績だったのであわてるなあわてあわわわわわと自分を見失ってしまい、しっかり決算を見ることができませんでしたが、改めてセガの決算について見てみます。
(参考:ゲーム業界各社決算まとめ - 2010年春
というのも、今期は特筆すべき点があるのです。

game002.jpg

今期、セガが復活した理由は主に2つ。

  1. パチスロ(旧サミー)が良く売れた(約12万台→約16万台)
  2. コンシュマー事業が黒字転換

パチスロ部門については、そこらで幟を良く見るエウレカのスロットが売れてるらしいのですが、今回注目するのは、コンシュマー事業。というのは、忘れがちなのですがこのサイトはゲームを取り扱うサイトだったからです。

さて、事業単独で見た場合、売上と営業利益の前年度との比較は以下のような数字となります。

(売上)1313億円→1215億円(-7.5%)
(営業利益)▲9億円→63億円

とまぁ、売り上げは大きく落ちている一方で増益となっています。なぜでしょうか。
これを解き明かす手段は、決算短信の下のほうにひっそりと書かれています。

WS01200.JPG

要約すると、ゲームソフト等のコンテンツを製作する場合、これまでは開発費等が発生した時点で費用として計算していましたが、これからは売上が立つまでは資産として考え、売り上げがたった時点ではじめて費用として計算します、ということです。
ですから、たとえば70億の開発費を投入する『後のYAKUZA(仮称)』というゲームがあったとして、『後のYAKUZA(仮称)』が完成するまでは、資産として計上し、1円の赤字にもなりません。『後のYAKUZA(仮称)』を売り出す際になってはじめて費用としてみるのですから。
だから安心して(ry

図にすると以下のようになります。

segua.JPG

こうして58億円の利益が出てきました。あら不思議。
なんだかイカサマっぽく見えるかもしれませんが、むしろセガほどの大企業であれば、期間損益を合わすためにこのような会計手法にするのは自然のことと言えます。さもないと、同じソフトでも、費用と売上が別の決算に乗ってしまったりして、儲けの指標が不明瞭な状況に陥ってしまうためです。
管理面においては歓迎される処置と言えると思いますね。

問題は来期はこのような飛び道具が使えないこと。セガは来期の予想を増収増益としていますが、来期こそはまさに徒手空拳で臨む正念場と言えそうです。

なんだか、「セガで学ぶ会計講座」みたいになってしまいましたが、ごめんねセガばっかりおもちゃにしてごめんね。

最後に、セガサミーの決算短信へのリンク置いておきますね。(PDF注意)

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