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物語に大切なもの ~人類は衰退しました

 人類は衰退しました

人類は衰退しました
著者 : 田中 ロミオ
価格 : ¥ 600 (税込)
発売日 : 2007-05-24

「人類は衰退しました」読了。期待ほどでは無かったというのが正直な感想。
文章は相変わらず非常にうまく、スラスラと読ませられましたが、イマイチ盛り上がりに欠ける内容でした。ただ淡々と進んで200ページが終わった印象。(淡々と200ページ読ませるってどれだけ凄いねん!って話もありますが)
というのも本作に欠けていたのは主人公の「動機」、あるいは「目的」とするべきでしょうか。ネタバレになるので詳しくは書きませんが、とある種族との接触・観察が主な目的で、淡々とそれに終始します。接触・観察は物語の初めで既に達せられてるわけで、「主人公の行動には必ず障害と目的ありき」という物語の王道は序盤で早くも終わりを迎えたのです。
何が目的なのかイマイチわかりづらいということではCROSSCHANNELにも通ずるところがありますが、向こうは目的を敢えて隠していたところに終盤のカタルシスがあったわけで。
あるいはこの淡々さを楽しむのが本作の楽しみ方なのかなぁとも。

ともかくも、すばらしい物書きさんであるということは百も承知なので、良かったら良かったらで、悪かったら悪かったで、いずれにせよ次回作が楽しみなのです。

おまけ。

  • もっと退廃的なお話なのかと思ってました。てか、それを期待してました。
  • 筒井康孝の虚航船団を思い出してしまう。あけぼの。
  • あとがきがすげえ面白い。
  • 好きなフレーズ「妥協も譲歩も諦念も怠惰も許さず、潔癖なまでの探究心がなければとうてい頂に手をかけることは望めないはずなのです」
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