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競馬の終わり

22世紀に生きるあなたは、ラジオ体操の「ラジオ」って何だよって考えたことはありませんか?

言われてみれば、みたいなところもあるかもしれませんが、ラジオ体操の「ラジオ」にはれっきとした語源があります。
かつて世界には「ラジオ」と呼ばれる無線通信を用いて音声を伝える技術が存在し、同無線通信によって届けられた音声の指示に従い、人々はシンクロナイズされた舞踊を披露していたと言われています。現在では高齢者やけが人のリハビリ用に転用されたラジオ体操ですが、当時は健康的な一般人によって昼休みの終わりに職場で踊られていたこともあるといい、儀式的あるいは宗教的な側面があったのではないかと考えられています。

この100年間で随分と世の中は変わってしまいましたが、世界は更にその歩みを進めようとしています。

あなたは、競走馬のサイボーグ化についてはもうお聞きになりましたでしょうか? 来年3歳になる世代から適用されるため、今年のクラシック戦線が自然馬による最後のクラシックとなることでしょう。競走馬のサイボーグ化により、スピード競馬のより一層の進化、有力馬の故障減少が期待され、競馬はますます刺激にあふれた人気競技となるでしょう。

ところで、この競走馬のサイボーグ化を100年以上も前に予想していた小説が実在したというのです。100年以上も前と言えば、ラジオ体操が宗教的儀式として日常的に踊られていた時代。そのような原始時代に我々の栄光ある発展を予見していたというのは大した先見の明です。

本日はその小説「競馬の終わり」をご紹介します。


舞台は22世紀の日本。
世界的自然災害により世界各国の国力は衰えた。アメリカを284のハリケーンが襲い、ペンタゴンは壊滅し、ディズニーランドは被災者収容所と化した。しかし、日本は天災の影響を受けず国力を失わずに済んだ。そんな中、日本人はラーメンにハマった。株式市場のラーメン銘柄は上昇し、投資で得た利益で日本人はラーメンを食べた。ロシアもまた天災の影響を受けずに済んだ。そして日本人がラーメンを啜っているとき、ロシアは南下政策というロシア人の血に植え付けられた考えを思い出していた。ロシアは南下した。日本はアメリカとともに戦ったが敗れ、東京は占領され、政府は無条件降伏し、日本はロシアの植民地となった。

世界的自然災害は世界の馬産を死滅させていたが、日本は天災を免れていたことにより競走馬の生産能力が残されていた。世界の中でまともに馬産を行っているのは日本だけになっていた。中山競馬場は戦火で失われたため皐月賞は新潟開催となり、菊花賞は5月京都開催の2400mに変更され「大ロシア賞」と名前を変えたが、ともかく競馬は生き残った。しかし、競走馬のサイボーグ化が決定。施行は3年後。現1歳馬が4歳になるときに競走馬はサイボーグとなるため、現1歳馬が生身で行われる最後のダービー馬の世代ということになる。

駿風牧場の笹田のもとを、北海道で最も地位の高い弁務官であるイリッチが突然訪れたのはそんな時だった。イリッチはたった1頭の所有で最後のダービーを勝つことを望み、笹田の生産した1頭の1歳馬を譲り渡すよう要求した。笹田は断ることができず、イリッチに幼駒を譲り渡す。幼駒は後に「ポグロム」と名付けられた。ポグロムとは、ロシア語で「虐殺」の意味を持つ言葉だった。


「競馬の終わり」はこのように物語が始まります。ポグロムが果たしてダービーを勝つことができるのかはあなたの目で確かめてほしいのですが、大事なのはポグロムがダービーを勝つかどうかではありません。あなたが競走馬のサイボーグ化を認めるかどうかです。

競馬は、均一化を拒む機能を内在した競技と言えます。

すべての生産者がスピードに優れた主流血統ばかり交配していると、気がつくと周りは同じ血統の馬ばかりになって種付けを行う馬がいなくなり、いつか血統の行き止まりに辿り着いてしまう。
ポグロムの父親フォーレッグスは現役時ダービーを獲りましたが、種牡馬成績には恵まれませんでした。フォーレッグスは最高の能力を持っていましたが、血統がすべて主流血統で構成されており、近い世代に同一の祖先を持つインブリードが殆どの牝馬と成立してしまうため、成績が芳しくないと笹田は考えました。そこでサッドソングという異端血統で構成された現代的要素が何もない牝馬を探し出し、そこに最先端の血統であるフォーレッグスを交配したのです。

生粋のアウトブリードにより生まれたポグロムはアンチ均一化の象徴と言えるでしょう。新しく、優れたものだけでは必ず行き詰まってしまう。ときに古い遺伝子を入れていなかければ継続的な発展が望めないのはブラッドスポーツたる競馬の教えの一つでしょう。

しかし、非均一化はいつか均一化に屈服する日が訪れるのです。職人芸が機械化に敗れたように、個人商店がマニュアル化されたハンバーガーチェーンに敗れたように。均一化を否定する機能を内在する競馬を終わらせた瞬間こそが、進化のルールへの勝利。ポグロムはサイボーグ競走馬には勝つことができない。

気が付きましたか? 私たち人類は既にサイボーグ化を終えています。
その後進められた研究により、ラジオ体操は人の動きをシンクロナイズさせ、精神に均一化を強制するための役割を与えられていたことがわかりました。無線通信でラジオ体操が届けられたその日から、私たちの均一化運動は止めることのできない歩みを始めたのです。

残ったのはあなただけ。ポグロムに夢を見るのはもうやめなさい。

ヒトガタを奉納するお寺「藤瀧不動尊」に行ってきた

ヒトガタを奉納するちょっと変わったお寺が群馬県にあると聞いたので行ってきました。
群馬~栃木間には「わたらせ渓谷線」というトロッコ列車が走る路線があるのですが、わたらせ渓谷線の花輪駅からすぐのところです。


特段看板での案内とかは無かった気がするのですが、電車で行く場合は花輪駅から少し北に登ったところ、車で行く場合は国道から下りて花輪駅に向かう途中にこのような柱があるので、間を抜けていきます。


坂道を抜けていくと


本堂と思われる建物がありますので、脇道をそのまま進んで山に登っていきましょう。ちなみにあまりにも誰も訪れていないせいか、お賽銭を入れると賽銭箱に小銭が引っ付いて落ちなくなってしまいました。やむを得ず近くの木の枝で賽銭箱の中を突っついてお金を落としたけど、めっちゃ罰当たり感強い……。


本堂の前には不動明王ご真言のふりがな表記が。ひらがなで「うんたらたー」とか言われると何か間の抜けた感じがある。

虫がめちゃくちゃ多いので手で払いながらそのまま上に登っていくと、何だか緑色のヒラヒラがかかった階段にたどり着きます。




ヒトガタだー!
全身のヒトガタがあったり、手だけのものがあったり、足だけのものがあったりします。しかし、それに対して本堂から歩いてても一切の説明書きがないため、どういう意味でヒトガタが奉納されているのか参拝者は理解することができず、結果的に唐突にヒトガタだけが吊るされてて非常にシュール。知らないで行った人マジでびっくりするでしょ。この手のやつからすると、吊るした部分の病気平癒的な意味合いなのだろうけど、ヒトガタのルックス的に「祈りというより呪いでしょコレ……」ってなる。なんかこう……治りそうなオーラみたいなのが伝わってこない……!


さらにもう少し進んでいくと、ちょっとした社のようなものがあって剣の金型みたいなのが供えてある。ただそれにも何の説明書きもないので、ただ唐突に置いてあるだけで意味は不明。不動明王の真言にふりがな振るより、ヒトガタや剣の意味の方が教えて欲しい感溢れる。


会社入ってすぐのころ、毎月なぜか給料とかいうのが振り込まれるようになったため、B級スポット的なものを巡るのを趣味にしていた時期があるのですが、藤瀧不動尊のヒトガタ見て思い出したのは、愛知県の風天洞でした。


風天洞の場合は、呪法に使われそうな小さいヒトガタというよりは、大きなヒトの像で、自分の体で治癒をしてほしいところにお札を貼るというもの。こっちも等身大の像に札をペタペタ貼るものだから目の前にあるとルックス的にかなり不気味で、RPGの敵(魔法攻撃がとくい)で出てきそうな雰囲気すごい。なぜ人間はヒトを写し出したものに願をかけると跳ね返って自分も良くなると思い込んでしまうのか。

ちなみに風天洞は、これ以外にもその名のとおりひんやりとした洞窟に仏像がたくさんおいてあったり、広い園内にも仏像がたくさんおいてあったり、それからこの手のスポットににありがちな男根や女陰の石像、なぜかある乃木希典の像や戦艦陸奥の遺材、歴代天皇の似顔絵など素敵なコンテンツ満載なので中部近郊にお住まいの方はぜひ一度足を運ぶことをオススメしたいスポットです。



あとは、大分県にある高塚愛宕地蔵尊には年齢の数だけ願い事をかけば叶うという信仰があって、かれこれ10年くらい前に「顔面半分顔面半分」と紙一杯に書いているものを見つけてこれは大変だなぁと思ったことがあるけど、ヒトガタとかお札であればペタッと貼って終わりなので実に合理的であるなぁと思うなどしました。

平和だった天空璋の村に秋装備の射命丸が攻め込んでくるなんて…

今は一体いつなのか。

時計やサザエさんがあるからこそ、今21時であったり日曜日であることがはじめてわかるわけで、もし今いつなのか教えてくれる時報がないと、世界はえらいことになります。月曜日の朝は寝過ごす人々が続出し、街からは待ち合わせの概念が消え去り、一体いつテレビを付けたらメイドインアビスが見れるのかわからなくなるなど、いいことと悪いことが起きます。あれ、むしろいいことのほうが多い気がするな。将来お金持ちになったら世界からすべての時計を壊してまわろう。

そういうわけで、長く生きてくるとだんだん今がいつなのか知りたくもなくなるのですが、東方の新作が出ると「あ~神霊廟が出てからもう6年も経ってるのか~」などとようやく今がいつであるか理解することができ、なんて不毛な人生を過ごしているのだと定期的に心を痛めることができます。

要は新作の東方天空璋の話なんですけど、久々に6面通しのクラシックスタイルの東方という感じで良いです。

地霊殿以降の東方を振り返ってみると、星蓮船はUFOを拾うパターンを作るゲームでしたし、神霊廟はトランスして殴るゲームでしたし、輝針城は正邪の上下反転が変化球過ぎて繰り返し遊ぶのは辛かったですし、紺珠伝はそれこそ変化球オブ変化球でナックルという感じでした。
ここまで変化球続けられると待ちたくなりますよね、ストレート。そこに投じられた天空璋の普通さ、ありがたさしかない。ずっとこのときを待っていた!必ず死なす!!ってなる。外国行って味の濃い飲み物ばかり飲まされて帰国したあとのお~いお茶の美味さというか。

ただ多少問題はあって、自機の季節が春~冬の4種類で、1面~4面が春~冬に対応するステージなので、自機の季節と同じステージのときは背景と季節アイテムが同化して地獄。特に春の季節で3面の春ステージやると、背景も桜色、季節アイテムも桜色、敵弾も桜色になってしまい、東方史上空前絶後の見づらさに。ただ、不思議なことに何回か遊んでると感覚で敵弾見れるようになってくるんですよね。このへん、ゲームシステムがどうこうというより人間の能力の不思議という感じしかない。そりゃ人体の不思議展も毎回大盛況ですわ。

難易度はシリーズの中では低め。システムも複雑じゃないし、後期東方の入門編としては鉄板の位置付けになるかもしれない。季節解放も気軽に使っていける簡易ボムのようなものだし、リソース管理の感覚を掴むのにももってこい。使うものは使い切ってから死にたいですね。大往生するときにいくら貯金があっても仕方ないし、所有資産は限りなく0円に近づけて死ぬのが最適!

STGのリソース管理と言えば、昔、原田勝彦(ゲーモク)という偉い人が『STG鉄の掟』というキリスト教の十戒みたいなのを書き残しているのでご紹介します。
  1. 適切な難易度を選べ!
  2. TVから1m以上離れよう!
  3. 「切り返し」を習得しよう!
  4. 死ぬ時も弾から目を離すな!
  5. 弾幕の隙間を見逃すな!
  6. ボムを抱えたまま死ぬな!
  7. 自機だけを見ていてはダメだ!
  8. コンティニューはするな!
  9. STGは1日1時間!
  10. 愛すべき強敵を持て!
STGは、基本的にこの十戒にしたがって遊び続けると勝手に上手くなっていくというくらい要点を掴んだ掟です。各掟の細かい解説は『ゲーム・レジスタンス』に書かれているので、気になったら本を買って参照してほしい(本人の性格が出たかなり雑な解説が読めます)のですが、やはりこの中でも「ボムを抱えたまま死ぬな!」は上手くなっていく初期においては重要で、東方は比較的ボムをたくさん拾えるゲームなので、この戒律を守っているだけで案外クリアまでは近かったりします。

天空璋は、STG初心者でもSTG鉄の掟にしたがって遊べば順調に上手くなれるという、久々にリリースされたオーソドックスなクラシック6面スタイルの東方……だと思っていたのです。平和だったこの村に秋装備の彼女が攻め込んでくるまでは……。

季節解放のポイントは、解放中に消した敵弾が季節アイテムに変わり、うまく使えばまた季節ゲージが貯まってすぐに季節解放が可能になるという点にあります。すなわち、低難度のうちは敵弾が多くないのでうまく弾消しをしてもすぐに季節解放を使えるくらいゲージが貯まることはないのですが、難易度をLunaticまで上げると消せる敵弾が画面を埋め尽くすので、普通は自機を殺すために吐き出される敵弾が季節ゲージを貯めるための貴重な餌に様変わり。
そこにバリアを展開しながら突っ込める秋装備を使ってボスの回りをクルッと回るとあら不思議。季節解放を使った直後にまた季節解放を使えるようになるではありませんか。

こんな弾幕とか完全に射命丸の餌。範馬勇次郎も「強くなりたくば喰らえッ!」とか言ってましたし、積極的に季節解放して一番敵弾の濃いところに突っ込んで行きましょう。季節解放で敵三消去→季節ゲージ回復→季節解放で敵弾消去のループに持っていくことができます。射命丸のエグいところは、移動速度が速いので季節解放中に体当たりで消せる敵弾も多いことに加え、ボム発動中にもグレイズできて季節ゲージを貯めれるので、うまく季節解放で敵弾を消せなければボムを使って季節ゲージを貯めてまた季節解放ループに簡単に復帰させられるところにもあります。おまけにボムの無敵時間も長いしね。

秋装備はNormalとかだとわりと使いどころがないクソ装備のように見えるけど、Lunaticだと弾幕を避けるのではなく、弾幕を「喰う」別ゲーとして化けます。消せる敵弾の多い5面とか6面のほうが難易度としてはむしろ楽になっていくまである。
そういう意味では、ちょっとコツを掴めば真面目に弾幕を避けなくともLunaticクリアできちゃったりするので、紅魔郷とかで苦労してLunaticクリアするよりも天空璋で射命丸さんの力を借りてクリアしておくと、楽してルナシューターになれて、キャリアロンダリングできるのでオススメ。万が一「どの東方でLクリアした?」と尋ねられたら「東方に貴賤はない」と明言せずにお茶を濁しておけばよいでしょう。

コミケのひとり反省会と評論島の頒布数ものさし



コミケへのサークル参加という実績のロックが解除されたわけですが、需要予測を読み間違えて1時間20分程度で完売してしまい、この後2時間ほどスペースに来ていただいた人に謝り続けるお仕事になってしまったことは反省点で、わざわざ足を運んでいただいた方には大変申し訳ないことになってしまいました。

毎年夏や冬になるとTwitterには頒布数量の話題が流れてきて、自分には関係がないことだと思っていたのですが、飽きもせず毎年流れてくる理由がわかりました。なるほど需要予測は確かに大変なテーマです。

結論から言うと、今回の頒布数は75部でした。
絵師さんの島とかだと回転数から見て、もっと頒布しているところが多いと思うのですが、「はて、評論島って何部くらい頒布してるんだろう??」と思い、google先生に頼んでインターネットの集合知に掛け合っても、頒布数を公開している情報が全く見当たらず、結果として目分量で適当に発注してしまったのが失敗の要因だったのではないかと思います。

というわけで一人でも同じ失敗を繰り返すことが減ればと、今後評論島で創作物を頒布したいと思っている人向けに、恥を忍んで頒布数と目安となるための実績値の記録と、それからコミケ申込から参加までの一連の流れについて残しておきます。
 

コンセプト立案からサークル参加申込まで

本を作った根本的な動機は「会計ネタでどこまで不真面目で面白い本を作れるか」という挑戦欲求みたいなものです。C92で頒布した『はじめての粉飾』は「粉飾には興味があるけど、どうやって粉飾をするのかを知っている人は少ない」という興味と知識のギャップにスポットライトを当てて作りました。本屋や電子書籍で調べましたが、類似の本はなく、スキマを埋める意味で作る価値はあると判断しました。粉飾の事例紹介の本は多いんですけどね。

そのため想定読者層は会計クラスタとはしていません。会計を知らない人でもなるべくわかりやすいようにゲーム・漫画のネタをふんだんに盛り込みましたが、これはどちらかというと自分の趣味です。書いてて一番楽しいところです。ただいつも思うんですけど、自分のネタが面白いのかどうかは自分じゃわからないんですよね。「コレほんとに面白いのか……」っていつもめっちゃ真顔です。

上記コンセプトは、サークル申込を行う際、頒布本の内容を記載する欄にエッセンスを記載するようにしました。というのも、サークル申込にあたっては「運営への意見をたくさん書いてくれると当選率が上がるよ」としっかり明示されていることから、選考スタッフの人はひとつひとつの申込内容にちゃんと目を通しているのではないかと仮定できたためです。コミケは多様性を重視する場所だと思っているので、独自性の高さを伝えることができれば当選率は上がると考えました。読んでくれる人にアピールするのも大事ですが、選んでくれる人にそれをしっかり伝えるのもまた大事です。

当然ながら「運営への意見をたくさん書いてくれると当選率が上がる」と明示されているので、自分なりの意見は書きました。実際にどれだけ効果があったのかは後になっても知る術はないのですが、せっかく申し込むのだから当選するためにやるだけのことはやりましょう。
 

頒布物の作成から頒布数の検討まで

本に書く内容自体は新たに勉強するものでもなかったので、粉飾事例集を含む会計本に目を通し、誤った内容や事実誤認等がないか注意を払うことに専念しました。それでも事実誤認があったら五体投地でごめんなさいしかない。ついでなので、目を通した会計本については「参考文献」という形で本の中で紹介しています。また、本のタイトルだけじゃなくて一言レビューもつけときました。いつも思うんですけど、参考文献って本のタイトルだけ載せられても、なんのこっちゃってなりますよね。いや、こっちはその本知らんし。せっかくだからその本に興味を持たせてくれ。

伝え方については、イラストや図を多めに用いてなるべくキャッチーになるよう心がけました。幸いにも嫁がイラストを描ける人だったので、コミケ当選の6月から入稿を行う7月中旬までの1ヶ月間で少しずつ描いてもらいました。イラストに注文をつけると時々ブーたれていたので、定期的に甘味を提供し、懐柔を図りました。

文章と絵が入り交じる関係上、デザインはAdobeのindesignにより作成しました。実はこれに一番工数がかかっています。本文作る時間よりindesignの操作で悩んだ時間のほうが長かったまである。だって使ったことないですし! 今後の人生においても殆ど使うことないんじゃないかと思うので教書買うのはもったいないし、Adobeのヘルプページだけでなんとかしましたけど、覚えてみるとすごい使いやすいねindesign。レイアウトに凝りたい人は検討してみてください。

頒布数の検討にあたっては以下の数字を参考にしました。極まってくると、こういうところからある程度は需要予測ができるようになるのではないかと考えています。
実際の数字を晒しますので、ぜひ自分の数字と見比べて予測に使ってみてください。こういうデータの一つでも公開されていれば、誰かの役に立つこともあるでしょう。
 
サンプル告知の投稿は231RT、276ファボでした。(入稿時点ではもっと少なかったですが記録なし) 
告知ページのブログのURLは23RT、18ファボでした。(入稿時点ではもっと少なかったですが記録なし) 
ブログの当該記事のはてブは3でした(画像は4ですが、入稿後のもの)


Twitterのフォロワー数は2,340くらいでした。

コミケWEBカタログの最終お気に入り数は44でした。ただ、これは直前に急増するので参考にはならないかと思います。



そして、頒布物は75冊で11時20分ごろ完売でした。
完売しちゃったので結局の答えは不明なのですが、肌感覚で150~200冊程度の需要があったのではないかと感じています。

例えばなんですけど、「( 反響が最も大きかったサンプル告知のファボ+RT)/4+フォロワー数/100」とかそういう感じで頒布数の目安が計算できる需要予測指標を作れるといいですよね。
今回の例で言うと、予測頒布数は(231+276)/4+2,340/100=150.2冊となります。おお、今適当に考えた指標なのにそれっぽい。

一定の数字の母数が必要になってくるので、ある程度SNSやってる人であることが前提になっちゃいますが、一定のデータを元に目安頒布数が算出されるみたいな指標が開発されると便利な気がするので、人類の未来の為に誰か考えましょう。しかし数字晒すの恥ずかしいなコレ…。
 

当日の設営

スペースの設営にあたってはこちらのTogetterを参考にしました。

 #即売会机のレイアウトで売上が伸びたor逆効果だった話
 
よくテーブルクロスは持っていったほうが良いと言われるのですが、テーブルクロスを抑えるアイテムがあると良いと思ったので、家にあったドラクエのメタリックモンスターズギャラリーのミミックとマドハンドを持っていたところ微妙に重さがあっていい感じでした。でも考えてみれば本があればそれだけで十分重かったね。

目が光るやつはレイメイ藤井というところの「ライトマン」というアイテムです。本来ブックライトに使うアイテムだそうですが、そういう用途で使ったことはありません。体をグニャグニャ動かせて固定できるので、エロいポーズも作り放題だぞ。

イーゼルもマスキングテープもダイソーで買ったものです。今回改めてダイソーをゆっくり見て回ったけど、想像以上になんでもあって便利ですね。お風呂の鏡の水垢のうろこ取るやつも売ってたので買って家で磨いたけど、感動するくらいピカピカになりました。浴室の鏡が曇るのイヤなんだけど、解決方法がわからなくて困ってたのでホント助かりました。

メッセージボードの黒板はAmazonで1,000円ちょい。水で消せるので、途中で書き換えて遊ぼうと思ってたんですけど時間がなくてそのままでした。

今回はあまり細かく見て回れなかったんだけど、相変わらず評論島は「何というか、世の中には色んな人がいるんだなぁ…」という感想しか出てこないくらい色々あるので見て回るだけで打ち震えます。

人の一度きりの人生はそれぞれオリジナルシナリオなのに、自分のシナリオでは取れない設定の限定ポケモンがたくさんあるので交換する必要に迫られています。即売会なんてのは、言ってみればポケモンの赤と緑を持ち寄る行為みたいなものですが、評論島とかそこにしか出てこないレアポケモンがウヨウヨいるんすよね。うちの本とか知識の一般性で言えばポッポとかイーブイみたいなもんですよ。せっかくコミケに行くならミュウツー見に行ったほうが良いです。この辺を紹介するのもそのうち一度書きたいですね。

そうそう、C93には申し込みました。色々お声がけいただいたのがとても励みになりました。ただ、当初予定外の延長戦なのでさすがに次でラストになるかとは思います。

C92で新刊「はじめての粉飾」を出します


夏コミの3日目に新刊出します。といっても既刊なんてないんで、新刊って言ってみただけです。

サンプルはこんな感じ。




人間に好奇心がある限り、クライムサスペンスには往々にして興味を惹かれるもので、アメリカの殺人ホテルの話とかかなり面白く読めちゃいますし、テレビのゴールデンタイムでは地下にトンネル掘って成功した銀行強盗の話を何度も放送しています。それらに比べると絵は地味ではあるものの、スポーツ系ワルに対して、粉飾決算も文系ワル路線として相応のエンターテイメントの可能性を持ったコンテンツのような気もするのです。アサシンクリードもGTAも面白いんだから、粉飾だって何とか上手くやりゃ面白くなるんじゃないでしょうか。あとは絵面ですよ、きっと。

そういうわけで、本書はかなりエンターテイメント路線に寄せており、いわゆる「お固い」本の多い会計ジャンルの本としては、一応の独自性をもたせることができたのではないかとは思います。

粉飾を「解説する」のではなく、粉飾を「やる」ストーリーとして、各粉飾手法に対して事例の説明は1ページしか割かず、メインは「どうやって赤字を黒字にするのか」を5パターンほど主観的に追っていく作りです。良い子は真似しないようにしましょう。

昔、ゲーム業界決算まとめって書いてたんですけど、内容はともかく雰囲気的には似たような感じに仕上がりました。結局同じ人間が作ると同じようなものができてしまうのです。だから人間は適当なところで死んで、必ず次の人にバトンタッチしなければならないのだなぁと改めて思います。



頼んだ絵のキャプションが「売り上げ」で上がってきたので「売上」に直してって言ったら、絵師にキレられましたが私は元気です。
いや、別にそれでも日本語として正しいのだけど、会計では「売上」と書くのです。きっと、こういった無駄な送り仮名のこだわりが今日もどこかで日本の生産性を落としているのでしょう。日本語に送り仮名があるのが悪い。日本語なんて適当でいいんだよって生産性向上委員会でやってくんないかな。

公用文の書き方とか発狂しますもんね。「とおり」を「通り」と書いてはいけないとか、「もしくは」は「若しくは」と書かないといけないとか色々あって、公用文の書き方の基準(PDF)読むたびに公務員の人は発狂しなくてえらいなぁといつも思ってます。


場所はこの辺みたいです。



計60ページで700円の予定です。調子に乗ってIndesignとか使っちゃったので赤字です。てへ。
日曜日東のア-52b「当たり判定ゼロ」です。よかったら来てください。
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